魔界のハイブリッドクリエイター、バッファロー。
現在、8月の魔界〜BLACK MAGIC ORCHESTRAの制作も佳境に入っております。
なかでもバトルシーンは最大のクリエイティビィリティが必要となります。
旗揚げから一貫してこのパートの責任者をつとめているのは魔界では俵藤太を演じているバッファロー(というより山田くんの方がしっくりきますが)です。
魔界は「脱プロレス宣言」をしましたが、当初から本来のプロレスとは大きく異なっていました。それは「全てがきちんとつくりこまれている」ということ。動き、技などは事前に全て決めています。もちろん、「自由な即興」パートも存在しましたが、ストーリーである以上、この点は「スポーツ」を基本とするプロレスと全く違う点です。
といっても台本上は、おおまかな流れと、ストーリー上必要なキャラクターのきめごとが書かれているだけで、あとはバトルシーンの総監督であるバッファローくんに委ねられます。
彼は台本からキャラクターの感情や伏線を読み取り、その上で大まかに組み立て、実際戦うハイブッリター(出演者)と細かくシーンをつくりこんでいきます。
なかなか大変な作業です。
ハイブリッターたちのアイディアと、総合演出の考える「制約」をうまく兼ね合わせてバリエーションの富んだものをつくりあげなければなりません。なんといっても魔界の最大の「売り」はバトルシーンですから、その責任は台本執筆よりも大変かつプレッシャーのかかる作業です。
現在の2016年のふりかえり配信を行っていますが、この1年はバトルシーンにおいては試行錯誤の1年だったとおもいます。
ロープなし、複数乱れての戦い、俳優陣の参戦、ギタリスト、ボーカリストの参戦など、実に様々な仕掛けを行いました。
これらは事前に台本に記載されてはいますが、実現するのはバッファローくんの裁量になります。この1年は魔界が「ハイブリッドエンタテイメント」になる実に重要な1年でした。
バッファローくんの苦労とプレッシャーは相当なものだったとおもいます。
年明けの魔界錬闘会〜雪陣の巻で、大三島の3人(志田光、新納刃、佐藤悠�巳)が演じたシギさんの歌う「秘密」との完全コラボレイトの戦いは、バッファローくんの手を離れた作品でもありました。この成功はバッファローくんのクリエティビリティを刺激したようで、以降はハイブリッターに自由に任せつつもショー全体の流れはしっかりまとめるという方向も新たに加わりました。
ここ最近のバトルシーンの進化は素晴らしいものがあります。特に大人数入り混じっての音楽とピタリと合わせる手法はこの4年間の総決算かつ他のどのエンタテイメントでも成し遂げられないクリエイティブとなっています。バッファローくんのバトルシーンに対するハイブリッドぶりが大きく前進したことがその要因です。
ハイブリッターのアイディアと音楽、そしてストーリーこれを混ぜ合わせてひとつの完成型をつくる。まさにハイブリッドエンタテイメントといえましょう。
今回の8月はさらに進化したバトルシーンを生み出します。「新しい」ではなく「進化」というところがポイントです。
ぜひご期待くださいませ!!
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