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ズームレンズを使って思う単焦点レンズの魅力/#023

写真を撮り始めてからレンズは単焦点レンズ一択でここまで来た。単焦点レンズは画角が固定である代わりにF値が低く、よくボケて画質が良いと言われている。使っていて実際にそうだなと改めて頷ける。単焦点レンズはその画角に特化したレンズでズームできない代わりに自らが動き距離や画面構成を調整する。

これに対してズームレンズは焦点距離を変えられることが最大のメリットである。単焦点レンズのように何度も付け替える必要は無く、環境に左右されることなく画角を変えられる。その反面F値は控えめで明るくてもF2.8-4辺りだ。これは単焦点は大好きなボケ感を表現したい方にとっては物足りない。また、画質も劣る傾向がある。

NIKKOR Z 24-70mm F2.8S

久しぶりにズームレンズを使う機会に恵まれ新鮮な気持ちで楽しんでいる。改めて画角を自由に変えられることの利便性とそれによる撮影機会の喪失軽減は大きな魅力。撮りたい時に近すぎる、遠すぎるとならずに写真を撮れる。自分が動かないというのは、タイムロスを限りなく減らすことが可能となる。加えてズーム全域でF2.8が使えるレンズはボケ感も程よく、解像度は単焦点レンズに顔負けしない圧巻の描写を誇っている。

ズームレンズさえあれは画角に困ることなく臨機応変に撮影が可能になる。そのため愛用者も多い。レンズ交換の手間が省けるとその場の空気を見出すことなく撮影にも集中できる。これも大きなメリットのひとつ。

NIKKOR Z 24-70mm F2.8S

ズームレンズを使う機会をいただいて改めてその魅力を知る機会になった。そのなかで改めて単焦点レンズの魅力を再認識することもできた。それは単焦点レンズは迷わず撮れ、ボケを活かすことで表現が広がるというこ。

ズームレンズの場合、色んな画角があることで迷う場面がある。広角側か望遠側か標準域なのか。色んなパターンで変えながら撮影すら可能だ。しかし、単焦点に使い慣れると自分の視界がその画角に類似してくる。つまり50mmの単焦点を多用していると視覚が50mmに近くなると言うことだ。パッと見て「撮ろう!」と思う時のあなたの画角は何mmですか?
それが普段見ている画角、それに合ったレンズを使うことでイメージに近い写真が撮れるのだ。
加えてF値が1.8などになればボケによる表現が追加される。このボケは美しく多くの人を虜にする。これを活かした撮影ができるのも単焦点レンズの魅力だ。

NIKKOR Z 24-70mm F2.8S

画角が決まっているからこそ、迷いが少なく見たままやイメージに近い写真への最短ルートを教えてくれる。自分にとってレンズとは自分自身が見た世界を代弁してくれる第2の目だと思っている。ならば自分の目に近い焦点距離のレンズを選ぶことが表現する上で大切なことなのかもしれない。

レンズ選びは難しいし沼だと言われる。
自分自身はズームなのか単焦点なのか、何mmの画角が適しているのかなど。
それを知ることで自分にとって大切なレンズが見つかることだろう。
そうすることで写真がより楽しく、表現としてのチャレンジが続いていく。

SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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