見積もりの際の工事区分

大きな工事を発注する際、工事をいくつかに分離して発注することが多いと思いますが、工事範囲(工事区分)をどう切り分けてますか?

例えばあるプラント導入工事であれば、内装、空調、電気、衛生、タンク、配管、生産機器、計装、制御など、いくつもの工事に分けられるが、これらをエンジ会社やゼネコンなどのベンダーに一括して発注するケースもあれば、いくつかにグルーピングして分離発注するケースもあると思います。さらに配管一つとっても、例えば天井内は建築会社、部屋内はプラント配管業者に分けるなど、予算や工事のやり方によって様々な工事区分が考えられる。

そこで、どのような事情で工事区分は決められるのか、私の経験の範囲で少し整理したいと思います。まずは、予算です。予算が潤沢にあれば、ゼネコン等に一括発注する方が工事管理が楽になります。逆に予算が少なければ、工事管理の手間は増えますが、分離発注した方がコストを抑えられます。個人的には、分離発注する方が自分たちの技術やノウハウが蓄積されますし、工事後の保全もゼネコンを通さずに直接メーカーとやり取りすることで迅速なメンテナンスが期待されますのでお勧めしたいのですが、ユーザーエンジニアが少なくなっている昨今、設計・工事管理まで委託せざるを得ない状況なのだの思っております。

少しでもユーザーエンジニアが理解され、増えていくよう貢献できればと考えております。

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