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追い出し猫!!

猫を探す散歩

猫は多くの人々にとって心の癒しです。彼らのふわふわの毛や愛らしい仕草、時には無邪気な行動が、ストレスを軽減してくれます。また、猫がゴロゴロと鳴く音は、リラックス効果があるとも言われています。猫と一緒に過ごす時間は、心の安らぎを与え、日常の疲れを癒してくれるでしょう。猫を飼っている方や、猫と触れ合う機会がある方は、その癒しの力を実感していることでしょう。

脇田温泉は福岡県に位置し、自然に囲まれた静かな環境が魅力です。この温泉地周辺では、猫を見かけることがあるかもしれません。特に温泉宿やその近くでは、地域猫がいることもあります。猫好きの方にとっては、癒しのひとときを楽しむことができるかもしれませんね。

宗像方面から脇田温泉に行く途中で特定の猫の情報、宮若市の追い出し猫。
県道30号線と92号線の交差点の角に小さな公園。
招き猫の形をしたバス停があり、ちょっとした観光名所となっています。

400年以上前、この地には西福寺という寺が存在しました。いつの間にか、そこに大きな鼠が住み着き、寺を荒らすだけでなく、周囲の田畑にも被害を与え、人々にも危害を加えるようになりました。困った住職は、長年飼っていた猫に何とかしてほしいと愚痴をこぼしました。すると、猫は突然姿を消しましたが、数日後に再び寺に戻ってきました。そして気がつくと、境内には猫が集まり始め、その数は数百匹に達しました。おそらく近隣の猫たちがほとんど集まったのではないでしょうか。

その夜、寺では獣たちの激しい争いの音が響き渡りました。明け方、住職は恐る恐る本堂に入ると、そこには血まみれの大鼠が倒れており、寺で飼われていた猫を含む多くの猫も息絶えていました。住職はその死体を集めて一つの塚を作りました。それが今も残る猫塚です。

年月が流れ、平成時代に突入すると、猫塚がある若宮町(後に宮田町と合併し宮若市となる)は、地域振興の一環として「追い出し猫」というキャラクター商品を考案し、製品化しました。このアイデアは、猫が大鼠を退治するという伝説からインスパイアを受けたものです。表向きは愛らしい招き猫(これがバス停のデザインになっています)が、裏返すと、箒を持ち、目を見開いて怒った表情をした「追い出し猫」になります。良いものを招き入れ、悪いものを追い出すという意味が込められています。

一つ一つ心を込めて手作業で仕上げているため、優しい気持ちが伝わります。この「追い出し猫」は、縁起物として丁寧に手作りされています。型抜きや型調整、素焼き、磨き、絵付けのすべての工程に人の温もりが感じられます。制作の特徴や追い出し猫の由来は、お祝い事や贈り物にも最適です。

#散歩日記

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