浅学非才な身なりに金銭について考える

他の人の記事を見ていたらお金によって話している人がいて、私も少し挑戦してみようかと思った。


1.お金の良いところ

・何と言っても誰とでも交換できることと保存できること、つまり滑らかな流通を助けてくれることこれにつきます。物々交換の場合、そこには他者の好感度がついて回ります。「〇〇大学の人なの?前その大学の人に嫌なことされたからもっと価値の高いものを持ってこないと交換しないよ」とか言われて必要なものが手に入らないとか、言われたら困りますよね。
今のようなシステムを作って人を雇うにしてもかなり難しいところがあります。何と何が等価になるのかというのには、個々人の価値判断の基準が関わってくるからです。ダイアモンドに価値を見出さないけれど、きれいな写真は好きという人がいたとします。昨日まで、きれいな写真と引き換えに食べ物を交換してもらって商売をしていた人がいました。しかし、今日その人のところに行くとこう言われます。「きれいな写真はもういい。水筒のコレクションにハマったから水筒をよこせ」と。きれいな写真しか持ってきていなかった人は食べ物を交換できず、雇った人からの信用もなくして大きな損失が出ました、ということにもなりかねません。
お金の価値も上下します。為替相場とか、金の値段とか上下してますしね。
けれど、お金は大体何とでも交換できて、誰が持っていても同じ価値があるものです。王様が持っていようが、私が持っていようが10円の価値は変化しません。ある種平等なのです。誰が持っていたかで価値が変わるトークンもあると聞きますが、例外としてください。
・人を動かせるところ
才能はすごくあるけれど本当は働きたくないという人を動かせることです。お金がなかったら世の中の名作のいくつかが消えていたかもしれません。「戦争が科学を発展させた」という言葉があるようで(この言葉の良し悪しの判断は保留します。)、これと似たようなものです。お金によって育った木(比喩)はいくつかあるのではないかと思います。
・評価できるところ
クラウドファンディングはどれだけ計画している人を評価しているか自分の応援度を数字化できるシステムでもあると思います。(その日を生きるのがやっとな人が払う一万円と石油王の払う一万円では価値が違うかもしれません。お金の価値は結局良くも悪くも平等ですが、値段が同じでも渡すときに込められる心には重い軽いがあるかとも思います。ただ、それでも、ということです。口先だけではなく、応援されているということが数値化されるという意味で。)
・良い商品が生まれやすくなる
競争していい成績を取った人が利益を得る。怠け者と頑張った人が同じ様に扱われては報われないという意見もあります。(ただし、例外的なまでに才能がある人は怠けていても報われるかもしれません。それを羨むのは太陽を羨むようなものです。人を奴隷のように酷使することに例外的なレベルの才能を持っているのであれば問題ですが、凄いものを作ってお金を稼ぐのであれば、問題ないでしょう。作られた凄いものによって私達の生活はより豊かになります。太陽(比喩)がなくなると稲(私達が地道に積み上げたもの)も一緒に消えるかもしれないのです。)

2.お金の嫌なところ


・お金のために不平等が発生すること。
まあ、お金がなかった頃、マンモスとかを狩っていた頃だって狩りが嫌いなのに狩りに行かされた人だっているでしょうし、その点を考慮すると変わっていないだけでお金が発生したからマイナスが発生したとは言えないかもしれません。
貧富の差に関しても、お金があるのが悪いのではなく、そのお金を司るシステムが悪いと言えるかもしれません。
でも、お金がなければ、人を使い潰すというブラック企業の思考は世界全体に芽吹くことはなかったのではないかと思うのです。他人に嫌われることが一番のデメリットである世界に生きていたら好かれるように行動しようとするはずです。(他人に嫌われたら終わりな社会もそれはそれで生きにくいとは思いますが。)資本主義は全体として、コストパフォーマンス至上主義です。ホモ・ エコノミカスというらしいですね。経済主体はより大きな利益のために走るという考えがあるそうです。よく知りませんが。少ないお金でより多くの利益を上げることに血肉を注ぐ人種は時として他者の時間だの健康だのを犠牲にします。全員がそうだとは言えませんが。人は、特に使い潰された人はきっとお金持ちを恨むようにないます。理由は様々。「あいつも人を使い潰してカネを稼いだんだろ」、「私はお金がないのに何であいつだけ」、人助けをしてお金を見てもらった人も一緒に悪役にしてしまいます。

3.実際のところ


富裕層であったことも、才能があったことも、精根尽き果てるほどの努力をしたこともない我が身です。体験してないため、体験していないものとしての意見しかかけません。才能がある人を恨んでも仕方がないと言っても、「衣食住足りて礼節を知る」です。明日もしれぬ身では安泰な暮らしをする他者を恨みたくもなりましょう。私も内定がある人や、働かなくても生きていけるお金が家にある人は羨ましい。お金が悪いと言うより、お金がなければ生きていくことが出来ない、あるいは尊厳を傷つけられるような(生活保護受給者に対してひどい物言いをする方もいるようです。)ことが起こり得る世界のシステム等が憎いのでしょう。私は。

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