大学応援団をご存知でしょうか
はじめまして。
私は、大学応援団の祭典「大学応援団フェスタ」というイベントの実行委員会で事務局長を務めている栩本淳(とちもとじゅん)と申します。
大学で応援団の監督も務めています。
皆さんは、大学に応援団という組織があることをご存知でしょうか。
皆さんに大学応援団について知っていただく機会になればと考え、noteを始めることにしました。
大学の応援団とは
応援団は主に、選手に向けて声・動き・演奏などで応援を行ったり、会場にいる観客を盛り上げ選手のボルテージを上げたり、といった活動を行っている団体です。
また、各大学の応援団では、応援曲などに合わせた独自の振付を「演技」として継承してきており、それらをイベントのステージなどで発表しています。
応援と発表の二つが、大学応援団の主な活動です。
応援団の現状
大学応援団は大学の部活・サークルに分類される活動ですが、古くは明治時代がその始まりといわれており、戦前戦後を経てなお今日まで続いている、とても歴史がある団体です。
昭和40年代までは、全国あちこちの大学に当たり前のようにありましたが、近年ではその団体数を大幅に減少させてきており、現在は60~70ほどの大学にあるに過ぎないと言われています(新たにできる団体もあるため、数は上下します)
大学応援団が減ってしまった理由は様々にありますが、部活動として応援団を選択する学生が減ってしまっていることが大きな理由であると考えています。
その背景として、そもそも大学応援団は何をやっている団体なのか、その活動の魅力などが、大学生や一般の方に伝わっていないのではないかと考えています。
そしてそれが入団する学生の減少につながっているのではないかと思っています。
大学応援団フェスタの開催
私のような各団体の関係者有志は、この現状を変えるため、大学応援団の魅力を多くの方に伝える場として、2018年に大学応援団の祭典「大学応援団フェスタ」を開催し始めました。
たくさんの大学が集まって発表を行うことはそれまでにもありましたが、地域や連盟の枠を越えて(全国に大学応援団の連盟は複数あり、それぞれの交流は低調です)の発表会は、日本で初めての取り組みでした。
また、大学応援団のことを知っていただくため、多くの意欲的な企画をご用意し、観客の皆様をお迎えしました。
加えて、当時間もなくの開催を控えた東京2020オリパラ大会に照準を定め、オリパラ組織委員会と調整し、東京2020大会応援プログラムにも指定されました(このことで多くの皆さんに関心を持ってもらおうと考えていました)
2019年には第二回目を開催し、会場をほぼ満員にするなど、盛況となり、事務局一同も胸を撫で下ろしていました。
この流れを加速させ、2020年には東京2020大会に合わせて大規模な開催を予定していましたが、コロナ禍により中断せざるを得なくなってしまいました。
このコロナ禍は大学応援団にとっても非常に悪い影響を与え、多くの団体で団員数を大幅に減少させてしまいました。
この危機的な状況を打破するため、改めて多くの皆さんに大学応援団の魅力をお伝えするべく、2022年にイベントを再開しました。
2023年にも大学応援団フェスタを開催し、4回で最大規模の参加団体、最大規模の来場者数を記録しました。
今後目指すところ
このように大学応援団の魅力を広くお伝えするため幅広く活動を続けていますが、コロナ禍でその伝統を継承する団員が大幅に減少しているため、何らかの方法でこの無形の文化を次の代に繋いでいかなければならないと考えています。
大学応援団は戦前からの長い歴史の中で特有の文化を培ってきました。
このことを踏まえ、今後、大学応援団が無形文化財であることを広くPRしていくことで、その魅力を分かりやすくお伝えできればと考えています。
2022年に開催した大学応援団フェスタ2022では、私たち「大学応援団の文化は無形文化財である」旨を宣言し、そのことは大手の新聞でも取り上げられました。
このような取組を邁進していくことで、子供たちが将来、大学で応援団へ入団し、この文化を更に次の世代に伝えてくれることを願っています。
今年の開催について
今年は、2024年9月15日(日)に、東京都立川市にある「たましんRISURUホール」(立川市市民会館)で開催することが決定しています。
これまで以上に大きなホールで開催することになっており、場所もこれまで開催してきた渋谷区から離れることになります。
心機一転、新たな気持ちで開催することになります。
開催の詳細については、またnoteでご説明差し上げます。
次回からは、大学応援団フェスタ初開催の頃の話や、私たちの考える大学応援団の魅力などを、より詳しくお伝えできればと思います。
出来る限り長く続けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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