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茶の「おもてなし」

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茶の「おもてなし」に関する記事をまとめています。お茶をより深く楽しむために、少し学んでみませんか?
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2024年5月の記事一覧

利休の「おもてなし」

おもてなしは茶の湯から 「茶の湯」とも云うが、日本人にとってまさに「茶」は「おもてなし」の文化。茶を飲む習慣が始まったのは平安時代で、茶の種は仏教とともに僧侶によって中国からもたらされ喫茶の風習が始まった。 そして、禅宗の祖である栄西禅師が茶の湯を京都に持ち帰り、茶の薬効や健康効果を書に記したことで喫茶の風習が広まった。 形を変えながら広まる茶会 時代を経ると、武家などが連歌の会などで茶をたてて飲む「茶寄合」とも云われ、人々が一定の場所に寄り集まって抹茶の飲み比べを行う

お茶の「おもてなし」

第一章:お茶の種類と歴史日本茶は、その豊かな歴史と多様な種類で知られています。煎茶、玉露、抹茶、番茶、玄米茶、釜炒り茶など、それぞれが独自の製法と特徴を持っています。煎茶は摘んだ茶葉をすぐに蒸して発酵を止め、手で揉んで撚りをかけた茶です。深蒸し茶は煎茶の一種で、蒸す時間が長いため、味や色が濃く出るのが特徴です。玉露は新芽を日光から遮り、1ヶ月ほど育てた茶葉から作られ、その名は製造業者「山本山」が江戸時代に出した商品名に由来します。 抹茶は碾茶を石臼でひいて粉末にしたもので、