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サマー

7月上旬にコロナに感染してしまい、自宅療養をしていた。

濃厚接触者となり、「あ、これ絶対に感染したな」と確信した私が、症状が出る前日に自宅でやった事は、仕事で提出する映像作品の課題を仕上げることとビールを飲みながら、さらば青春の光のYouTubeを観ることだった。
我ながらファインプレーだったし、自分の性格がよく出ているなと思う。

症状は軽症で、38.6℃まで上昇した熱は三日程度で下がり、張り裂けそうな喉の痛みと咳、目の奥が痛くなるような頭痛に絶望したけれど、それも数日で回復した。

大変だったのは診断の時。

発熱外来に電話をしようとしたが、電話がかからない…混み合っているのではなく物理的に。その日はちょうどKDDIで通信障害が発生した日だった。

「最悪だ」

声に出しながら、母親のスマホを借りて病院に電話。すぐに繋がる。
が、やはり予約はいっぱい、最短で明日の夕方になるとのこと。私のスマホは使えないが、母親は携帯キャリアが違うので本当に助かった。が、やはり不便。

予約をお願いして、自室で簡単な食事を済ませる。暫くすると母親がスマホを持って部屋の外から何やら叫んでいる。病院から連絡があったらしい。

一度電話を切って貰い、母親との接触を避けてドア越しに慎重にスマホを受け取り掛け直す。予約のキャンセルが出たらしい。「一時間後に来れますか?」とのこと。

「行けます」
「唾液の検査なので、一時間水分は取らないでください」

スマホをアルコールで消毒して母親に返却。

一時間後、病院へ向かう。

気温と湿度が高く、雨が上がったばかりで日差しが強かった。
傘と財布とハンカチと、念のため母親に借りたスマホを持って10分ほど歩いて病院へ。

病院外のテントでPCR検査。規定量の唾液が全然出ないため、スマホで「梅干し」と画像検索してなんとか頑張る。途中、病院の職員の人が様子を見にきた時、慌ててスマホの画像を隠した。

検査を終えてカロナールと喉の痛み止めを処方してもらう。今日は一般の会計窓口で会計できないので、二週間後で結構です、とのこと。

自宅への帰り道、高温多湿の陽気と日差しで立ちくらみ。歩いている途中で、目の前がチカチカと輝き出し真っ白になっていく。

「やばい、貧血だ」

そう思った直後には、立っていることが出来なくなり、その場にしゃがみ込んでしまった。雨上がりでびしょ濡れのベンチに座る勇気が出なかった。こんな時でもとっさに「お尻濡れたくない」と思ったらしい。

この陽気と、検査のために一時間水分を取っていなかったことで体調が最悪だった。

母親に迎えにきてもらおう。そう思って手にしたスマホは母親のもの。

「だめだ、私のスマホ使えないんだった」

持っていた傘を杖のようにして身体を支えながら、失われた視界から差し込む光を頼りになんとか歩く。数歩歩いて路上に座り休憩、また数歩歩いて路上に座り休憩、を繰り返して、汗まみれになり何とか帰宅。

そのまま玄関で倒れて自室まで這って移動。その後長い時間眠ってしまい、起きた頃には夕方になっていた。療養期間通してこの時が一番辛かった。

翌日もKDDIの通信障害は回復せず、病院からの連絡も母親のスマホ宛。スマホの受け渡しと通話後のアルコール消毒。よりによってなんでこんな日に通信障害…と少し笑いながら陽性連絡を受けた。


10日間自宅療養してほぼ寝たきりで運動もしていなかったせいで、とにかく体力が落ちた。少し歩いただけで息切れし、休憩なしで駅の階段を登り切ることが出来ない。体重も2キロ減り頬が痩けた。療養期間後に久しぶりに行ったサウナでは、3分入るだけで身体が怠くなり退出。
本調子に戻るまで結局一ヶ月程度はかかったように思う。


お陰様でいまは元気になって、お酒を飲みながらひょうきんな事を口に出したりしています。



ムーンスターの雨靴は殆ど出番がなかったけれど、短すぎる幻の梅雨が明けた後の雨の日に履くことが出来た。


これもとっても可愛い。


ローソンの沖縄フェアにて入手したお酒。


このグラス最高に可愛いのでお気に入り。しょぼくれた顔が最高。



業務スーパーのムール貝に思いを馳せる。


一回り年下の酒飲みの友人がアテンドしてくれた歌舞伎町の火鍋屋にて。


今年も中華そうめんの季節到来。昨年ほどのペースでは食べていないが、やっぱり美味しい。


サンリオショップにて購入。


これは天狗茄子


会社のおじさんが育てた瓜


カルディで買えるパクチーやきそば、本当に美味しいのでお勧めです


これは、とあるミュージシャンの方に送りつけた夏の象徴です


遂に私もMOKUタオルを…


サクレのあずき味、とんでもなく美味しいけど、少し家から遠いところで買ったため近所では売っておらず悔しい思いをしている。


数日前から蝉の声も減ってきて、すっかり空気が秋のそれに。

過ごしやすくて良いけれど、少しだけ寂しいような気も。



残り少ないサマー。

それぞれのサマーを過ごそうね。

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