歳をとると言わなくてもいいことは言わなくなる

どんぐりFMというポッドキャストをよく聞いています。ジャンルはゆる系情報キュレーション番組といえばいいんでしょうか。
過去買いに遡って聞いている中で、ある人がゲストとして来る回の中で、「歳をとると、言わなくてもいいことは言わなくなる」というような話が出て来ました。

若い頃は言いたいことを言って、斬って斬って斬りまくる、というようなことはしてきた人が、35歳を超えたあたりからだんだん丸くなる。あまり人を断罪するようなことを言わなくなってくる。
大人になるというか、生き方がうまくなったというか、あまり波風が立つようなことや、エネルギーが必要になるようなことは言わなくなるという話でした。

ゲストの方が20代のかなりエネルギッシュな方で、それと退避してどんぐりFMのお二人はかなりゆるい感じなのだけど、お二人の若い頃と彼はよく似ているとか。

そんな話を聞いて、そうだなぁと共感してました。

自分もそろそろ35を目前に控えていますが、20代の頃ほど尖ったものはなくなってきていると思います。
これはこうだ、これはこうしなければならない、と言うようなことを言っていた時もありましたが、そういうエネルギーはあまり今湧いてきません。

それは言ったけども結局言うだけでは何も変わらないんだということが実感としてわかったからでもあるし、それを言うことはとてもエネルギーが必要で、毎回それをやっていたら身体が保たない、と言うことでもあります。

「普段は斬らないけど、でも斬ろうと思った時は斬る」とポッドキャスト内で出てきた話は、常に自分もその気持ちでいて、やるわけではないが、常にやる準備をしている、と言うような状態はとても重要だと思います。

ただずっとその準備をしているだけだと、いつか刀そのものが鈍になってしまうような感覚があります。
斬るための準備は常にしている、けど実際に斬ったのは何年前だったっけ?本当にこの刀は今斬れるのか?そんな疑問を抱いています。

言わなくていいことを言わない、ということはオールシーズンを戦い抜くために必要な方法だけれど、じゃあ言うべき時に言う術をどう持ち続ければいいんだろう?

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