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韓国ドラマ「ミセン」心に残る作品でした

2014年に放送されていた「ミセン」がNetflixにあったので、気になっていた作品だったので、一気に20話を観終わりました。

チャン・グレ 小さい時から囲碁のプロのなるために頑張っていたが挫折し、すべて一からの出発となりました。時には囲碁の考え方の発想が功を
なし、常に冷静に、また耐えながら二人の上司に温かく迎えてもらいながら成長していきます。
このチャン・グレを演じたイム・シワンの演技力の素晴らしさで、ミセンにどっぷりと浸ることが出来て、一気に観てしまったドラマでした。

オ・サンシク 営業3課のオ課長。仕事には人一番熱く、正義を貫き
チャン・グレには何の差別もなく接し、正社員にしたくて無理をする人情味の厚い素敵な上司でした。イ・ソンミンの演技、圧巻でした。

キム・ドンシク 営業3課のキム代理。彼の本当のやさしさにチャン・グレは助けられ、オ課長の下では出世は無理だと言われても、オ課長を信頼してチャン・グレと共に精力的に困難な問題に取り掛かっていました。
キム・デヨン 優しくて個性豊かな演技最高でした。

その他にも、新人の同期、チャン・ベッキ、ハン・ソンニュル
アン・ヨンイ
の様々な問題を、解決できるのは自分しかいないという台詞があったように地道な努力で、成長する姿を見ることが出来ました。
私も会社勤めをしたことがありますが、新人の時の同期は格別で
沢山のいろいろな思い出があります。
このドラマでも同期同士が助けあいながら、チャン・グレを正社員として
残して欲しいと、それぞれが出来る最大の努力をした姿が良かったです。
あの時の「一枚の写真」が同期としての最高の思い出になったに
違いないでしょう。

一流会社での会社内の政治、上司の部下へのパワハラ、女性社員への差別
契約社員への厳しい対応、女性社員が上司になる難しさ、様々な方法で
関わる社員の姿、また同期の絆など現実にある一流会社のリアルな姿が
ドラマを通して、切実と伝わってきて涙する場面が多々ありました。
日本でもこのような問題があると思いますが、日本ではこのようなリアルなドラマは放送されません。韓国ドラマを大分昔から観ていますが、リアルなドラマは結構あって考えさせられて来ました。
女性がもっともっと活躍する職場があって才能を発揮し、家庭でも夫婦
お互いに助け合って共に働ける時代が早く来ることを願っています。

ラストはチャン・グレの成長した姿を見ることが出来たし、オ課長は会社を辞めて、会社内の政治から解放されて、生き生きとして新しい会社を
立ち上げて、営業3課の3人がまた共に働く姿を見れて本当に
良い終わりでした。
チャン・グレはもう、一人ではないので孤独から解放されましたね。

タイトルのミセンは囲碁用語で弱い石を指すと言います。オ課長が
「とにかく踏ん張れ。踏ん張った者が勝つ。俺たちはまだミセン(弱い石)だ」と語ります。このミセンが囲碁用語だということを、このドラマで初めて知りました。
私は「完全な石」の人はこの世にはいないと思います。
自分が不完全なミセンであることを認めることから、生きることの始まりがあるのだと改めて思い知ることが出来ました。

最後に「ミセン」に出演した俳優たちの演技力の素晴らしさに大きな拍手を送りたいと思います。久しぶりに感想を書きたくなった素敵なドラマでした。


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