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『われもの競走』終わりました

こんにちわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<秋の本公演稽古始まりました>ミツルギです。
『われもの競走』発売開始いたしました|魔人ハンターミツルギ (note.com)
『われもの競走』まもなく|魔人ハンターミツルギ (note.com)

火曜日のゲキジョウ 『劇役ユニット:サンリズムwithあたらよ×別冊トランスパンダ』終了いたしました。
皆さん、ありがとうございます!!!!!

20:15の回の直前に撮ってもらいました

振り返ります。
その前に公演前のゲネで写真を取るつもりで忘れました。
なので本番仕様の写真はありません。
ウッカリしてました。
まあ、演出の本分から離れてますが。

前日は稽古休みにして体力を保存しました。
楽ですが、それなりの不安もあったはずです。
昼に劇場入りだったので、朝、郵便局行って、家賃払って、コーヒー飲んで、タコ焼き食べて、野菜を買い込んでから劇場に入りました。

この日はやたら暑い日でした。
自転車で行こうかと思ってましたが、断念しました。
熱中症は避けたいところですので。

30×30はゆっくり出来ていいです。
朝は・・・
そこからバタバタが始まります。
我々は14時30分から場当たりでした。
今回は極力きっかけを省きました。
初めと最後しか音楽はかかりません。
SEというか人の三田村くんの声が何度かかかりますが(録音です)。
その三田村くんの声に合わせて照明が変わるぐらいです。
なんかそれで充分な気がしたのです。

台本読んだとき、音楽が聴こえてこなかったんですねー。
夫婦のやりとりがコロコロ変わるので、音楽かけたりする暇がないなーと思ったのです。
音楽でこんなシーンと決めてしまうと次の動きが取れなくなってしまうのです。
なので無理に音楽を入れないで、役者のやりとりだけで見せたいと思いました。
役者は大変でしょうが。
・・・まあ、曲があっても大変なので同じですが。

観にきてくれた超予備系の人達
左から日枝美香L、ウクレレ弾きの小松一也、ハンター、次回本公演『カンポケ社』に出演してくれる中山美咲、あぼともこ

代わりに夫の声が聞こえて来たので、録音した声を入れました。
三田村くんの声は稽古場で録音しました。
私のスマホでです。
レコーダー機能を初めて使いました。
始めは1分間
「プチプチプチプチ・・・」
言ってもらおうと思ってたのですが、さすがに可哀そうなので30秒にしました。
それでも充分大変ですが・・・。

プチプチプチプチ・・・
常識常識常識常識常識・・・
アイデアアイデアアイデアアイデア・・・

大変そうでした。
そのぶん、効果あったと思います。

公演終わって記念撮影。
「もっと仲良くしてください」
という指示があり、愛を育みました。
出演者より目立つ演出家ですいません。

早めに場当たりを終えて、ゲネにそなえます。
場当たりの時点で思いもしなかった問題点を解消します。

「あっ、リモコンがない! 」

唯一の小道具リモコンがないのです。
きっと悪の秘密結社が、『鉄人28号』のリモコンと間違えて持って行ったのでしょう。
なのでリモコンを調達します。
私と
「明日、プチプチ用意して」
という台詞を書いた中辻さんが、1時間後にいるリモコンを買いに行くのです。
五階百貨店の辺りを探します。
いつの間にかお洒落なカフェとかできてるんですねー。
なかなかありません。
昔、ワゴンでジャンク品を山積みしていた気がしたのですが・・・。
そんな中、営業してるのかしてないのかわからないような電気屋さんのショーウィンドウに古いリモコンが無造作に積まれてるのを中辻さんが見つけたのです。

「使えるかどうかわからんで」

と言われたので

「芝居の小道具です。」

と正直に答えました。
1000円と言われました。
高いと思いましたが、時間もありません。

「普通に買ったらもっと高いですよ。」

中辻さんに背中押してもらって買いました。
これで大丈夫です。

ゲネもほぼいい出来でした。
思ったことを2人に伝え、本番です。

私は客席に入れてもらいます。
さあ、どんな受け止められ方をするんでしょうか?


私がこの台本を読んだときの最初の感想は荷が重いでした。

サイコパスの夫と耐えて尽くす妻

こんな題材、私が扱えるでしょうか?
しかし、

「風呂にアイデアが浮かんでいる」

という秀逸なアイデアを形にしてみたくなったのも事実です。
なんどか読んだら、そこまでサイコパスでもないし、妻が尽くす話でもないのかな?と思いました。
やはりコメディーとして形作るのが正しいようです。

「男女の断絶を書いてるわけじゃないよね?」

初めて会う中辻さんに聞きました。

「違います。」

とハッキリ聞いたのでほっとしました。

「コメディーの人間なので、コメディーとして作りますよ。」

最初に言っておきました。

私がやったことは、なんだか傷つく言葉をカットし、あと少し面白くなりそうなシーンの台詞を増やしたり、減らしたり。
ケンカのシーンが多いので、全体的に「子供のケンカ」レベルにしようと思いました。
大人のケンカは、陰湿です。
若者のケンカは、肉体的に痛みが伴います。
すぐにケロッとする「子供のケンカ」がいいのです。
あくまでもイメージですが。
できれば『トムとジェリー』のケンカがいいです。

「♪なかよくケンカしな~」

というやつです。
三田村くんの動きはある面『トムとジェリー』ぽかったです。
今度、上から重しを落として、ジャバラ状にペラペラになる演出をつけてみたいです。

あとできるだけ「対等」な関係にしたかったです。
モラハラ、パワハラ度が過ぎないように。
まあ、役者さんの持ってる確かな技術と愛嬌があったことで、全体的にカラッと明るく、軽い感じになったと思います。

『いっしょにいてもすれちがい。
いっしょにいないとすれちがいもできない。』

という風に考えました。
20秒以上の暗闇といびき&寝息で終わります。
これからも続いていく感じが出ればいいなーと思って。

上のとは別バージョンです。

本番は少しはアクシデントが襲ってきましたが、いい出来でした。
照明や音響が入るとグーンと上がりました。
そして、観客の存在です。
劇場はほんと凄いパワースポットです。
パワーを持っていかれることもありますが。

受けてほしいところで受けてたので、楽しんでもらえたと思います。
・・・楽しんでいただけたでしょうか?
だったら嬉しいなー。

観てくださった皆様、関わってくださった皆様、誠にありがとうございました!!!!!





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