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髪を切らないで この街にもう少し残ってみるよ

※タイトルはB'z「さよならなんかは言わせない」の歌詞から

私は、35年の人生のうち合計で10年くらい、
ワンレン・黒髪・ロングヘアーを貫いています。

髪を染めたり(ほぼ色入らない)、
パーマをかけたり(そっこーとれる)、
ボブくらいに切ってみたり
(面長だから似合わない)、
前髪を作ってみたり
(面長だから全然似合わない)
試行錯誤の末、
この髪型が一番楽だと気づきました。

今の長さは、ちょうどあゆの「appears」の
ジャケ写よりちょっと短いぐらいで
胸は隠れるかなという感じ。

おしゃれや美を追求する人たちは、
自分らしさや最新のスタイルが
気になるのだろうけど、

私には無縁のお話。

しかも、たいていトレンドの髪型とか
致命的に似合わない。

学生時代

私の髪は剛毛で、毛量が多く、真っ黒。
10代のころは、自分の思い通りにならない髪が
本当に嫌いでした。

周りの子たちの、やわらかそうでツヤツヤで
華奢な髪質を羨んでいました。

そんな私を憐れんで、
母は学校に内緒で
行きつけの美容院で
縮毛矯正をさせてくれていました。

でも、縮毛矯正ってけっこーつらい。

とても時間がかかるし
(私の場合4-5時間はかかる)、
高温のヘアアイロンが地肌に
あたることもあり、めちゃめちゃ痛い。

しかもある程度強く引っ張りながら
アイロンをかけるので、それも痛い。

薬のにおいも結構強くて、
目に染みる時もあります。

つやつやの髪が手に入るのは
うれしかったけれど、
本当に苦痛でした。

きっと、やってくれてた美容師さんたちにも、
つらかったと思います。
髪が多いから、
いつも2人体制でやってくれていました。

美容院が苦手

親元を離れ、大学生活を始めると
自ら美容院に行く機会も増えました。

新規の美容院で必ず言われるのは、
「髪の毛多いですね」
「髪の毛乾かすの大変でしょ」
「髪、めっちゃすいときますね!」
(こういう髪型にしたいと伝えると)
「うーん、お客さんの髪質の場合
髪がまとまらなくなっちゃいますよ…」
ということ。

最初は何も思わなかったのですが、
だんだんそういう会話も苦痛になり。
毎回毎回毎回毎回言われ続けると
「あ---もう、私が一番知っとるわ!」と
言いたくなりました。

どんどん美容院から足が遠のきました。

2020年中東から帰国したとき、
このままだと、コロナで美容院に行けなくなるかも!
と危機感を抱きました。

ごわごわな髪をすいてほしくて、
家から一番近い美容院に
行ってみることにしました。

「まーた、いろいろ言われんのかなぁ」と
心配していましたが。

担当してくれたお兄さんは
「バターさん、髪の毛、
しっかりしているからいいですね。」
「これから年齢を重ねていくと、
髪が細る人が多いけれど
その心配なさそうですもん」

「あんまり髪をすきすぎると良くないので、
こういうカットの仕方で行きますね」
とめちゃくちゃポジティブなことを
おっしゃってくれました。

良い方に担当してもらえてよかった…。
「これからは、ここに通おう!」
と決めたのに、結局行ったのは半年に1回でした。

渡仏前、そのお兄さんに
縮毛矯正をしていただいたのが最後。

それ以降一度も美容院に行っていないので、
もうかれこれ1年以上、行っていません。

そろそろ時間です

▲私の髪の毛が鳥の巣だったら、それはそれで楽しい。

小学生のころも、ロングヘアーだった私。

でもロングヘアーを
自分でケアすることができなくて
髪の毛がむすぼることがよくありました。

母には、「あんたの髪は鳥の巣みたい!」
と何度も言われました。

今では、昔よりもちゃんと
こまめに手入れするようになりましたが
(とはいえ、髪に良さげなブラシを使ったり、
オイルを塗るぐらい)
髪を束ねていて、歩いていると、
毛先が相当傷んでいるんでしょう。
服との摩擦で髪がむすぼるようになってきました。

いやぁぁあ!

フランスの美容院に行くことも考えましたが、
「髪をすく」という概念が海外にはないらしく、
中東の美容院では
髪をおかっぱにされたことがあるので(トラウマ)
なかなか勇気が出ません。

来月、絶対一時帰国して、
あのお兄さんの美容院に行こう…。
それまで、ぼさぼさ頭で乗り切ろう。

行かなくて良いなら
行きたくない美容院
(フォローしているクリエイターさんで、
美容師さんもいらっしゃるのにごめんなさい)。

しかし、そろそろ限界のようです。

行かなきゃ。美容院。
そして切らなきゃ…毛先。

髪の毛って不思議

『Seinfeld(となりのサインフェルド)』で
主人公のJerryも言っていたけど、
髪の毛って本当に不思議。

好きな人の髪をなでたり
髪のにおいをかいだり
そういう愛情表現があるのに

なぜか頭から抜け落ちると、
とっても気持ちの悪いものに思えます。

「彼のベッドに、金髪の長い毛が一本落ちててさ…」
彼氏の浮気を疑う材料にもなります。

私も髪が長い分、髪の毛がやたら抜けるので、
自分の髪ですら「げ」って思いながら
拾っては
ゴミ箱に捨てています。

オチなしで、この記事を終わります。

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