vol.4 クリームスープとオプティミスト(説明編・オプティミスト)
ここでは、タイトルのオプティミストについてと、vol.4で鳥が説明を省いた心理学実験などについて説明します。
*まだvol.4を読んでいない方はこちらhttps://note.mu/majiko/n/n58718db4e7a6?magazine_key=m876783877621
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vol.4 クリームスープとオプティミスト
(説明編・オプティミスト)
タイトルにあるオプティミストとは、楽観主義者のことです。楽観主義の意味は、世界大百科辞典によると、『(日常の用語としては)ものごとや事態のなりゆきをすべて良い方向に考える心理的傾向のこと』と書いてあります。
vol.4では、鳥なりに、主人公が良い方向に考えられるように、ポジティブな感情を与えようと怪しい野菜占いを行っていました。
実際にポジティブな感情を与えるとどうなるんでしょうか。それについての実験の一つに、心理学者のバーバラ・フレドリクソンらの行ったものがあります。今回はそれについての説明をします。
結論から先に言うと、vol.4の中にも出てきたように、
ポジティブ感情は、ネガティブ感情による生理的影響を解消する
ことが分かっています。
具体的な実験内容は以下のとおりです。
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実験参加者の大学生に、「なぜあなたはよい友達なのか」というテーマで短いスピーチを準備するよう1分間だけ時間を与え、「スピーチは録画され、仲間から評価される」と予め伝え、心拍数や抹消性血管収縮、血圧を確かめるための精神生理学的記録装置につながれている状態でスピーチの準備を行わせた。引き続き、いくつかの異なる映像クリップから一つの映像を観せた。(映像クリップは、ポジティブ感情(喜びや満足感)を生じさせるもの、悲しい感情を生じさせるもの、ニュートラルな感情を生じさせるものがあった)その結果、ポジティブ感情を生じさせる映像を観た実験参加者は、他の映像を観た参加者に比べて急速な心血管の回復を示した。
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この実験結果から、ポジティブ感情が正常な心身状態を取り戻す手助けをしていると言えるのではないでしょうか。
話は変わりますが、良い方向に考えることがどれだけ大切かについて、こんなことも分かっています。
若者が楽観的であればあるほど、十数年後にも良好な健康状態にある傾向が強い −クリストファー・ピーターソン
ということで、私も明日から出来るだけ何でも良い方向に考えます!
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