暖鬼暖 まさを(ガブリエル)
過去に描いた作品の裏ネタ話
過去や現在描いた短編集の寄せ集めです。(あんまえっちじゃない)
彼らは素敵な夢を見ていた。 砂浜に白いピアノを置いて、海を眺めながら音を奏でる。 その長い指先に舌をはわせれば、甘い蜜が垂れて身体に染みわたる。 しかし、その指先から垂れる蜜に毒が含まれていることをお忘れか? 花を愛す白い鳥がやってきて、黒く染まった羽を広げて岸で横たわれば、一生目を開くことがないかもしれない。 甘い蜜はうまいであろう。うまいであろう。
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ある日の事だ。 出かけようか悩んでいた矢先だった。 いつも午前中には家を空けているはずの藍の足音。 バタバタとあわただしくインターホンに出るもんだから、 気になって玄関を除くと髪の長い綺麗な顔をした男が立っていた。 僕の身なりは整えていたし、今すぐにでも出かけられる状態だ。 男は軽く僕に会釈をするとすぐに藍へ笑顔を向けた。 鞣し(なめし)の効いた茶褐色の革靴、すらりと伸びた長い脚に、 黒近い紺のスーツが良く似合う。 ――――あ、だめだ。
※過去描いた作品のリメイク小説になっております。 ※無料で公開しておりますので、閲覧お楽しみください。 ※作中に予告なく、暴力的、性的、その他一部不快な表現などがあります。閲覧される際は、充分お気を付けください。 ※著作を放棄しているわけではありません。 このnoteのみならず、当まさをが書いた文章やイラストなどについて、無断使用・転載・複写を固く禁じています。 (依頼等についてのお問い合わせは現在twitter DMにてご連絡承っております。)
藍はいつものように胡蝶蘭へ水をやる。 その姿を愛おしそうに見つめる心は、いつもと変わらず穏やかだった。 「藍、珈琲が挽けたよ。」 毎朝、僕は藍の為に珈琲を入れるのが日課である。どんなに忙しい朝でも、二人は共に朝食をとる。 白い家に、大きな犬。海の見える町へ引っ越そうと、東京に住んでいるときは五畳一間の部屋の中、二人で寝具を共にして眠りについた。 そして越してきた白い家。ここに住んで五年になる。 ―――僕が二十五の時に真紀に出会い、それから三年。 結婚生活も五年目だ。