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『生きものの記録』
1955年
監督 黒澤明
主演 三船敏郎、志村喬
水爆実験が盛りだった頃の映画。
水爆実験の放射能が日本にやってくる。
恐怖に駆られた男が、家族を連れて秋田に移住しようとするが、北からも放射能はくるらしい。
南米なら、大丈夫だろうか。
家族を引き連れてブラジルに移住を決意するが、家族から大反対を受け、ついに禁治産者にされてしまう。
放射能や原水爆の恐怖におののき家族を守ろうと必死に考え行動する男が異常で、狂っているのか?
放射能や原水爆で破滅する恐れがあることを知りつつ平気で見て見ぬ振りをしてくらしている我々が異常で、狂っているのか?
大ヒットメーカーの黒澤明が、「生きる」や「七人の侍」の後で世に問うた大問題作は、黒澤明の映画で唯一の記録的赤字作品となった。
しかし、黒澤明の問いは65年後の今も回答は出ていない。やはり・・・
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