![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147363019/rectangle_large_type_2_c5a28102178d6007639ba0b04ae7b252.png?width=1200)
笛吹川
監督 木下恵介
原作 深沢七郎
主演 高峰秀子、田村高広
いろいろ時代劇映画を見てみましたが、やっぱりこれが好き。
甲州笛吹川の木橋の袂の家に暮らす一家。武田の家に子どもが生まれた日におじじは殺され、その日にその家の娘に子が生まれた。
お屋形様と同じ日に生まれた男は、戦さから遠ざかるように暮らすが、叔父も息子もお屋形様の家来となり出世を望み仕官し戦働きをし、のし上がろうとする。
川中島、三方ヶ原、長篠、、、
親方様の運命に翻弄される一家の者たち。
追われる武田軍団に従い共に滅びようとする子どもたちにおっ母は縋り泣き、帰ってこいと説得を続ける。すがり泣きながら天目山へと一家は悲劇へと導かれてゆく。
『楢山節考』を書いた深沢七郎の傑作を原作とし、名匠木下恵介のメガホンで撮られた本作は日本の反戦映画の金字塔です。
武将が英雄に描かれ、決戦だの合戦だの楽しそうにしている映画やファンタジーを楽しむのも悪くないし、
わたしも大好きですが、
その陰で名もなく貧しい者たちが巻き込まれ踏みつけにされてゆく姿を描いた映画や小説も目にしてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?