『ヌターバックス宣言』
⚫️あらすじ
いなーきーとてるりんが借りた豊田の山の畑。一生懸命耕して綿の種や藍の種を蒔いた。芽が出てきたけど、ある日訪ねてみたら芽はみんなむしられて、畝は動物の足跡だらけ。「えらいことだ、誰がこんな酷いことを」。
それは、山から里山に降りてきた猪の親子や鹿たちの仕業。猪の親子は泥浴びののヌタ場をヌターバックスと呼んで畑を楽しい外食の場にしていた。
さあ、人間と山の動物たちの激しい戦いが始まります。
⚫︎登場人物
ヌターバックスを訪れる動物たち
猪母ちゃん
瓜坊
瓜ん子
鹿っぷる
鹿ル
鹿ト
アライグマのビジネスマン
ウサギ
鳥
猿の軍団
迷子の子熊
綿畑の人間ふたり
いなーきー
てるりん
小角
○シーン1山の中
●上手から下手へ。山の中歩いてくる猪の親子
瓜ん子「お母ちゃん、暑くて倒れちゃうよ。」
猪お母ちゃん「慌てなさんな。待ちって、もうじきヌターバックスやからな」
瓜坊「おれ、腹ペコ」
猪母ちゃん「待ちって、ヌタバはすぐそこやから。去年はじゃがいもがたくさんあったからね」
瓜ん子「お芋かぁー。食べたいけど、私はヌターバックスの泥ペチーノを飲むの。」
瓜坊「僕は、お芋大好き。じゃがりこじゃがりこ!だけど、あついよ、虫に噛まれて背中も痒いしー」
●瓜坊、背中を掻こうとするけど上手く行かない。
家族3人の猪たちはヌターバックスに到着する。
瓜ん子「やったー到着。」
瓜ん子「あたしは暑い、ずっと雨でその後、暑いし、気持ち悪いよ。」
猪母ちゃん「ちょい待っててね。今、泥をかき混ぜてあげるからな。」
●お母ちゃんは舞台下手に行くと急に寝転んで背中を床に押し当てたりして暴れて泥場をこね繰り返す。
●瓜ん子は大きな葉っぱのうちわ(里芋の葉)で仰ぐけど、お顔は真っ赤。猪母ちゃんがヌタ場を用意する。
瓜坊瓜ん子「やったー!」
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