『私の解放日誌』

ソウルから電車とバスと徒歩で1.5時間の限界集落から毎日往復3時間かけて通勤している三人の姉兄妹。
父は無口で工場で畑で働く一辺倒の昔気質の男。母はひたすら支える女。

そこに一人の名前もわからない従業員（ソンソック）が現れ、酒をエネルギーに無口に真面目に虚無的に働き始めていた。

次女（キムジウォン）はある事情からその男の郵便ポストを借りることに。二人の交流が始まる。

丁寧に作られたダウナーな物語だけど、姉（イエル）や兄（イミンギ）のキャラクター造形が絶妙で、複雑な役を実に巧みにこなしてくれていて退屈させない。
屈折したセリフ回しながら感情をうまく表現するおふたりはほんとに魅力的で上手。

人生に疲れ果てていく三人の姉兄妹の行く末に幸在らんことを祈りながら観ていました。

人気作ですが、好き嫌いのでる作品かもしれませんね。でもとてもいい味がでています。
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