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言う者は知らず、知る者は言わず/早川義夫(2002)(2024/5/5)

【曲目】

Disc1
1 風月堂
2 犬のように
3 僕の骨
4 音楽
5 身体と歌だけの関係
6 H
7 恋に恋して
8 花のような一瞬
9 パパ
10 グッバイ
11 嵐のキッス
12 父さんへの手紙
13 躁と鬱の間で
Disc2
1 いい娘だね
2 マリアンヌ
3 われた鏡の中から
4 天使の遺言
5 君でなくちゃだめさ
6 ロール・オーバーゆらのすけ
7 猫のミータン
8 お前はひな菊
9 裏切りの季節
10 からっぽの世界
11 批評家は何を生み出しているのでしょうか
12 恋に恋して
13 いつか


【レビュー】

柴田聡子がカバーしていた「この世で一番キレイなもの」は、以前レビューしていたので、今回は、早川義夫のライブ盤。
「この世で一番キレイなもの」は入ってないですが、2002年時点での、ベスト選曲に近いラインナップです。

発売からほどなくして、おお、と勇んで購入しました。

なのですけど、当時もそうだったのですが、今回聴き直してみて、やっぱり、きついなと。

まず、やっぱり、Jacksの曲は、オリジナルには及ばないなあ、というのが率直なところです。
衰えということではなく、この人、こんなに声が軽かったけ、と驚いてしまうほでど、Jacksの地獄性がオミットされてしまっている。
それが、一人になった早川義夫の意図なのかは分からないのですが、でも、こんなに取り上げてるんだし、もうちょっと考えて欲しいなあ、と。
カラオケじゃないんだから。

もう一つは、これはモニョモニョするんですけど、この人、やっぱり女性観がおかしいのかな、という。
Disc1の5、6、9あたりが顕著なのですが、性欲の描き方が、60年代で止まっているというか、モノとして捉えている感が非常に強い。しかも、それを、確信犯的に露悪しているというよりは、天然で歌っている気がして。
文章では、そこまで強くは感じないのですが、少なくとも、誤解は生むよ。

色々な意味から、ちょっと、聴きにくいなあ、というのが正直なところでした。


【結論】

★1.5。
気を取り直して、一つ、動画を貼っておきます。

こちらは2009年のライブ。これくらい、歌に集中してシンプルなままならいいのですが。
なお、これ、公式ページに貼ってあったので載せてますが、このチャンネルは何者?

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