ある青春 二十歳の原点/サウンドトラック(四人囃子)(1973)(2021/8/22)
【レビュー】
もう一枚、昭和の匂いがする作品を。
あの、高野悦子の「二十歳の原点」のサントラ。
本作が映画化されていたことも知らなかったのですが、そのサントラを四人囃子が担当していたとは。
しかも、「一触即発」より前の時点。
ちょっと驚きまして、早速聴いてみました。
演奏としては、後の作品のような凄みは、正直まだ無いですかね。
歌詞も含め、かなり、当時のフォークに近い仕上がりになっています。「一触即発」とは、だいぶ違うイメージ。
高野悦子役の役者さんの朗読が入っていたり、作品としては、まあ、必要以上に感傷的だなあ、と言わざるを得ません。
ただ、原作の力が強すぎるのと、原作者の最後はもちろん、学生運動自体も大負けしたという歴史は当然知っているので、ベタベタではありながらも、いたたまれない感情は呼び起こされます。
ジャケが何とも美しいのが、また。
中身ではなくて、資料として大勝ちの作品です。 今からアナログで手に入らんですかね。
【結論】
★2.5。
映画も見たいのですが、どうも、DVD化はされていないみたいです。
単に音を聴くだけなら、1、2度で十分ですが・・・。
あと、本作の背景事情をググっていたら、四人囃子のHPが出てきたのですが、このアナクロさにも度肝を抜かれました。
是非、一度覗いてみてください。
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