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Wednesday Morning, 3 Am/Simon & Garfunkel(1964)(2021/6/6)


【レビュー】

Simon & Garfunkel のファースト。

このグループのことは、未だに、ほとんど自分の中で咀嚼出来ていない、何とももやっとした位置付けにあります。
最初、つまり中学生頃に初めて耳にしたのは、当然「The Sound Of Silence」であり、「Bridge Over Troubled Water」であって、キャッチーでソフトな曲だな、という第一印象。

その後、親も安心する安全音楽、という悪印象の時期が長くあったのですが、ある日、「どうも、とんでもないことを歌っている」という、畏怖の念を持ち始めて今に至る、という感じです。

本作、流し聴きすれば、ソフトで心地よいフォークなのですが、例えば、有名な6。
後に全米No.1になったヴァージョンとは違い、アコギのゆるっとしたヴァージョンなのですが、冒頭から、「Hello darkness, my old friend」。
いや、それくらいは前から知ってたけど、あらためて、全米1位の第メジャー曲が、こんな歌い出しとは。
和訳のページの一つがこちら。
これが、オリジナルに近いニュアンスかまでは分からないのですが、ほとんど宗教に近い内容で、歌詞に注目したら聞き方がガラッと変わることは確か。

ラストのタイトル曲にしても、曲中で、 「I have broken the law For twenty-five dollars And pieces of silver I held up and robbed A hard liquor store」 とかいうのが出てくる。
強盗。

で、繰り返しだけど、メロディーは繊細この上ない。
底知れない。
怖いよ、本当に。
Artyの訳分かんなさも怖いし、もう、50年異常経っても、恐怖のデュオなのであります。


【結論】

★4。
個々の曲の完成度はまだ、後発作品には及ばないので4だけど、ファーストから、Paul Simon の異常っぷりは爆発。
是非、リリックのサイトを見ながら、アルバムとしてお聴きください。

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