大學湯に銀ソーダさんのコレクション展をみにいってきた
こんばんは。クマです。
今週から連載として毎週土曜日に更新していく予定です。
内容は今までと変わらずにゆるゆると書いていきたいと思います。
ゆるゆると言いつつ毎回なぜかめちゃくちゃ文字数が多くなっていますが。
なんで文字数すぐ増えてしまうん?
さてさて、今回は大學湯で行われた、銀ソーダさんの所蔵コレクション展、「公開 大學湯 vol.3 -Ginsoda Collection-」の感想を書いていこうと思います。
銀ソーダさんと大學湯について
まずは今回の主催である銀ソーダさんと会場になった大學湯について簡単にご紹介。
銀ソーダさんは95年生まれ、福岡出身・在住のアーティスト。
県内のみならず、東京・愛知などの県外のグループ展や海外のアートフェアに参加されたりと、現在精力的に活動されています。
作風は青色を多用した抽象画。流れる水をキャンバスに閉じ込めたような、爽やかで流体的な印象の作品が特徴です。
青系統以外の色はほとんど使われていないものの、「青」で括られる色がこんなにもあるのかと驚かされるほど、鮮やかな色彩が感じられます。
会場になった大學湯は箱崎の住宅街にある建物です。
普段は銀ソーダさんのアトリエとして使われており、不定期に展示などのイベントが催されています。
会場としての大きな特徴は、その名前の通り廃業した銭湯をそのまま利用した空間。
木製のロッカーや浴室、番台など、内装は実際に使われていた設備が当時のままに残されており、懐かしさを感じる場所になっています。
展示場としては、一般的なホワイトキューブのギャラリーに比べ設備・備品が多く、個性はかなり強い場所です。ですが、その分空間全体をインスタレーション的に利用した展示など、実験的な展示ができる場所だと思います。
前置きが長くなりましたが、ここから先は今回の本題、「公開 大學湯 vol.3 -Ginsoda Collection-」の感想を書いていきます。
公開 大學湯 vol.3 -Ginsoda Collection-
タイトルの通り、今回は銀ソーダさんがコレクションした作品がメインの展示ですね。
それにあわせて銀ソーダさんご自身の作品も展示されていました。
会場入り口の扉をくぐると、すぐにあるのはコレクション作品の展示。
こちらは元々脱衣所として使われていた空間であり、備え付けられた木製のロッカーに作品が飾られていました。
飾られている作品は、どこか経年劣化したアスファルトを連想させるような堤康博さんの抽象画から、カラフルで少し毒のあるポップなMIRAIさんの作品、桜井旭さんのコーヒーカップを描いた油彩画まで、幅広い作風のものが展示されていました。
ロッカーの部屋ごとに作風が大きく異なっているため、扉の向こうが違う世界と繋がってしまったかのように見えました。
脱衣所の奥は浴室ですね。
こちらには銀ソーダさんご自身の作品が飾られていました。
水を連想させるような銀ソーダさんの青い作品が、浴室のタイル張りの空間に映えており、爽やかで涼しげな印象でした。
絵画と空間が合わさって、一つのインスタレーション作品のようになっていました。
僕は抽象画をみるときに視界が全て覆われるくらいに近付いて見るのが好きなのですが、今回はその見方と離れた時の味方でまた違った印象が楽しめました。
展示場所とは反対側の脱衣所は、銀ソーダさんが普段アトリエとして使われている空間。
床にはおそらく作成途中の作品と、絵の具やハケなどの道具が並べられていました。
茶色い板の間の上に広がった青い空間は、そこだけ雰囲気が違いましたね。
ドラえもんのおざしきつりぼりをちょっと思い出しました。
ちなみにこちら側の浴室には以前のイベントの際の映像が流されていました。(下にはっている動画です)
まとめ
というわけで、今回は「公開 大學湯 vol.3 -Ginsoda Collection-」の感想を書いていきました。
作品数自体は決して多くはなかったのですが、コレクション作品の一点一点が素晴らしく、「大學湯」という空間も含めてインスタレーション的な楽しみ方もできた展示だったと思います。
大學湯はInstagramのアカウントがありますので、気になった方はこちらから情報をチェックされてください。
ちなみに大學湯では現在、存続のためのクラウドファンディングを行なっています。
よろしければこちらもチェックしてみてください。大學湯の歴史についてより詳しく知ることができます。
というわけで。
今回も拙い文章にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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ではでは。クマでした。
そういえば最近九州クマの会のInstagramアカウントを作りました。
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ちなみに勢いで作ったので全く方向性が決まってません。どうすんだこれ。
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