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GWの福岡は現代アートの展示がかなりアツかったという話

こんばんは。クマです。

会長がnoteを放置しているので時々勝手にいろいろ書いていこうと思います。

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今回はタイトルの通り、ゴールデンウィーク中に福岡でやっていた現代アート系の展示がかなりアツかったのでその感想をつらつらと書いていこうと思います。

※あくまで美術的な教養のない熊による浅い感想になります。きちんとした評論が読みたい方はちゃんとしたものを探して読んでね。

KANZE ARTS 『dpi』

一つ目は太宰府にあるKANZE ARTSさんでのグループ展『dpi』

斉木駿介さんの企画で、ご本人を含む7名の作家さんが出展されていました。
斉木さんの作品は、YouTubeの再生ボタンや飛び出し坊やの看板などの、現実やネット上で見慣れたモチーフを再構成した作風。
以前個展におじゃました時から、いつか作品を購入したいなと密かに思っています。宝くじ当たらないかなあ。

個展のテーマを一言でいうと「情報の再構成」でしょうか。
先に触れた斉木さんの作品や、名画の登場人物を現代の風景に重ねた岩岡純子さんの作品など、それぞれアプローチは違うのですが、ある物体やイメージなどをモチーフにした、コラージュ的な作品が多かった印象です。
絵を描くというより、画面を構成しているようなイメージ。

印象に残ったのは大橋鉄郎さんの立体作品。
木製の椅子にPCのモニターがゲームのバグのようにめり込んだ、ペーパークラフトの作品です。
印刷された椅子のテクスチャや、紙でできているがゆえの作品の重量感のなさから、「物体として確かにそこに存在しているのに、本当に存在しているのか疑わしい」という、不思議な印象を与えてくれる作品でした。

余談ですが椅子にめり込んだモニターにはコスースの「1つと3つの椅子」の写真が表示されていました。よく美術の教科書にのってたりしますね。本物の椅子と、椅子の写真と、椅子についての説明文が並べられた作品です。
こういう大ネタの引用の仕方がなんだか令和的ですね。などと言ってみる。

すごく楽しい展示でした。
ちなみに会長ですが、同じ94年生まれの方が何名か出展されていたので、何かぶつぶつ言っていました。

Artas Gallery 『線と_』

二つ目はArtas Galleryさんでのグループ展『線と_』

浦川大志さんの企画で、ご本人を含む5名の方が出展されていました。
浦川さんの作品はジャンル的には抽象画になるのでしょうか。グラデーションのある線が特徴的で、絵画なのにどこかデジタルな印象のある作風です。
ちなみに浦川さんはこの記事で取り上げている展示の全てに出展されています。すごいなあ。

こちらはタイトルの通り、「線」をテーマにした展示でした。表現としてはドローイングの作品が中心でしたね。他の展示と比べるとやはりはシンプルな印象の魅力的な作品が多かったです。

ギャラリーに入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、中心に置かれた名もなき実昌さんの作品。立て看板のように設置されたキャンバスと、床に描かれたドローイング。
実昌さんの作品はアニメや漫画などのサブカルチャーからの強い影響を感じる作風。昨年は福岡でも何度か展示を企画されていました。

気になったのはBIENさんの映像作品。穴の空いたかばんに砂を入れ、砂の線を引きながら街を歩いていく様子を撮影したもの。静かな映像なのですが、見入ってしまうような魅力がありました。砂の線は上空から見たら一体どんな形になるんだろうな、などとしばらく考えていました。

西木倉庫 『遷移する風景♡』

三つ目は薬院の西木倉庫さんでの3人展『遷移する風景♡』

先に書いた浦川大志さん、梅沢和木さん、木村翔馬さんのお三方による展示です。

西木倉庫さんは今回初めて行くギャラリーでした。薬院駅近くにある、倉庫の2階を利用した広い空間のギャラリーでした。こんな場所があったんですね。すごくどうでもいい話ですが、入り口が少し低くなっていたため、入る時に頭をぶつけました。次から気をつけよう。

梅沢和木さんの作品はずっと生で見たかったのですが、まさか福岡で見る機会があるとは思いませんでした。作風としては、アニメキャラなどの大量の画像を使用したコラージュ作品が特徴ですね。
感想はすごいの一言でした。作品の持つ情報量、そしてそれを一つの作品として画面にまとめる力に圧倒されました。生で見られて本当によかったです。すごかったなあ。

木村翔馬さんは、鮮やかな色遣いで描かれた、抽象的な作品。キャンバス内の余白を大きくとられていて、たゆたうような浮遊感を感じました。引き算で作品を作れる方は本当にすごいと思います。CGで作られた映像作品も非常によかったです。調べてみるとVRを使った作品なども作られている方みたいですね。もっと色々な作品をみてみたいなあ。

まとめ

というわけで、GWの週にあった展示に関して、なんとなくつらつらと感想を書いてみました。
普段東京を中心に活動されているような方々の作品が多く、これを福岡で見ることができたのはまたとない機会だったなと思います。かなり刺激を受けました。東京はこんな人たちがいっぱいいるんだろうなあ。コロナが落ち着いたら東京のギャラリーも巡りたいなー。というか東京に行きたい。


これからもこんなかんじで時々感想なんかを書いていければなーと思っています。
稚拙な文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
クマでした。

定 1


それにしても、美術展の感想書くのって難しいですね。美術的な知識がそんなにあるわけではないので…。変なこと書いて怒られたらどうしよう…。間違ったことを書いていたら教えてくださいね…。

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