【禍話リライト番外編】日高屋の白昼夢
この話は、禍話のメインパーソナリティであるFear飯の相槌担当加藤よしきさんの体験談である。
予め断っておく、怖い話ではない……と思う、多分。
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二三年前かなあ、白昼夢のような体験をしたんですよ。
かぁなっき(以下「か」)「白昼夢?」
昼間、新宿で映画見た後に、日高屋に入ったんです。
そしたら、ラバースーツの男と、セーラー服のおじさんがいまして。
か「ラバー服?それにセーラー服のおじさん!?」
体はラバースーツを着ていて顔は出してる…そうですね、俺らの世代向けに言うと、もじもじ君みたいな感じです。
か「そういう感じね。それにセーラー服のおじさんが居たの?」
そうです。俺はその時、場所が新宿だから、『芸人さんが何かショーをやったのかな』とか、そう思ったんですよ。
か「あるいは特殊性癖フェアだとかね」
まあそういう芸人とかコスプレとかそういう事なのかな、って思ったんですけど…
何故か二人とも沈痛な面持ちなんですよ。
か「これ、昼間の中華料理屋の話だよね?」
百歩譲ってですよ、この二人が芸人さんのコンビで、例えば舞台で物凄く滑って、その反省会をやってるって事なのかな?って思ったんですよ。
それで、彼らの席にビールと料理が運ばれてきまして……
お互いビールを注いだ後に、おじさん同士が
「「今日はよろしくお願いします」」
って言うんです。
『こいつら初対面なん!?』って本当にビックリしまして。
か「いやいや、怖い怖い怖い(笑)!」
それで、良く解らないんですけど、二人とも本当に沈痛な面持ちなんです。
出会って盛り上がってるわけじゃなくて。
まあ俺は俺で頼んだ唐揚げ定食が運ばれてきて、それを食べたらもう長居はできないんで…
唐揚げ定食を食べて店を出るまで、ずっと沈痛な面持ちで、ボンテージの人とセーラー服の人が、日高屋で向かい合って座ってたんです。
罰ゲームだったのか何なのか、本当に良く解らないんですけど、そういう不思議な一日を経験したことがありました。
か「これが奇妙な味の話って事なのかもね(笑)」
出典
シン・禍話 第三十一夜 (後半一時間はまた雑談です) 33:25~
https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/705799128
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