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わりと脚が悪いテニプリオタクがテニスをした日

こんにちは。
皆さんお元気ですか。ぽこです。

肉体自己紹介ですが、私は脚が悪いです。あと若干肥満体型です。
脚は右膝の靭帯を4本中3本いっぺんにイカれさせた経験があります。3ヶ月入院(うち1ヶ月寝たきり)くらい。
原チャでコケ方がかなり悪くて事故ってやらかしました。

結構ちゃんと走れません。青信号が点滅してもピョコッピョコッという感じで脚を引きずって気持ちだけは走っています。
正座もできないので床に座るときはいつも横座り(?)をしています。
和式のお手洗いも厳しいし、正直歩くのもあんまり得意じゃないです。
脚がまっすぐじゃないので、かなりの確率でロング丈のスカートやワンピース、ワイドパンツなど、脚のラインが出ない服を着ていがちです。
まあ歩き方もちょっとだけ変なので、悪あがきなのですが…。
ちなみに歩き方が変で遅いと変なナンパとか宗教勧誘とかにものすごく逢います。サングラスとかかけてても遭うから人から見て強烈な弱点なんでしょうね。

なのでまあ、テニスの王子様を読んでいても正直スポーツなんてもう遠いことのように感じていたのです。
私が車いすとかなら話は別なんですが、そうでもなくてただ単に脚が悪い人だし…。健常者とやる羽目になるし…。
あと私は手が不器用というか雑というのもあります。
ADHDのこう…、アレコレだと思います。

そんな私がテニスを教えてもらったので今日はその話をします。
みんな、横断歩道もよく走れない人間だって、テニスがちょっとできたぞ。
あと走れなくても全然楽しい。
今日の記事はそこらへんの運動不足のテニプリオタクの皆さんへ向けて、
テニスへのハードルを下げるために書かれています。

そういうわけで、はじめていきます。


形から入る:道具

形から入るの、まあまあ楽しい。
嫌じゃなければちょっとずつ道具を買い足していくのもおすすめです。
でもスクール体験とかラウンドワンとか行けばレンタルのものでテニスできる。手ぶらでテニスはできる
体感ボウリングくらいの感覚でいいと思います。
以下、手ぶらでやりたい!の人はもう小見出しは読まなくてもいい部分です。

ラケット

私は平等院鳳凰さんの使用モデルのラケットをメルカリで数千円で買いました。
テニプリに出てくるラケットはわりと初心者用や女性用モデルが多いので、平等院鳳凰さんも許斐先生の絵においては初心者用を使用しています。
初心者は軽いです。重いのと比べると本当に軽い。
悪いこと言わんから初心者用にしましょうと初心者用を使った私は思います。
好きなキャラのと似たやつとか、似てなくても同じブランドとか同じ色とかを探してみたら、なんか結構中古ショップとかメルカリなんかはお手頃価格で買えると思います。

余談

メルカリで女性っぽい出品者さんから購入したとき、「初心者ですか?」「はい、初心者です」という会話があり、そしたら出品者さんが一緒にかわいい振動止めとかくれました。
テニス趣味お姉様(推定)から完全に女性の使うラケットとして扱われている作中最強レベルキャラのラケットという概念に萌えました。
ありがとう許斐先生、ありがとうメルカリのお姉様。

テニスシューズとインソール

これはテニスショップで買いました。
足型計測ができるお店に行って、重心とか調べてもらって、フィット感を確認してインソールとともに購入。
「この立ち方だと腰痛くないですか?」などと当てられうまいこと担がれてシューズ(10000円)に加え、インソール(6000円)も買いました。アアアアアアア
でもこれはテニス経験して思いましたが脚の悪い私は絶対に買って良かったです。
靴は足が幅広だとわかったので(ナイキあたりのシュッとしたスニーカーや細身のパンプスが履けないので薄々気づいてはいたが)、幅広4Eサイズのものを購入。
そしてインソール。マジですごい。違う靴になったかと思うくらい全身に神経が通った。
私があんまりはしゃいでいるので友達も脚型計測試したらまんまとシューズとインソール買ってた。
友達は姿勢が良くなって、「えっそんなに身長高かったっけ!?」とびっくりした。

ちなみにテニスシューズは足より1cm大きいくらいのやつ買うものらしいです。メルカリ狙い勢は気をつけてね。
私は足のサイズは24で、普段靴は24か24.5かLサイズくらいの靴を履いてるんですが、25.5のシューズを買いました。

あとテニスとか関係なく普通に立ち仕事の人や歩きが多い生活の人もちょっと店舗で質の良いインソールと靴買ったほうが絶対いいと思う。マジで違う。
お金ができたらアシックスの店舗行こう…と思いました。
(整形外科医から「このままだと歳重ねたら腰に来るよ」と脅されている)

靴の話長くてごめん。

道具の話終わります。

どうしたんだよ めげてないでさ テニスしようよ

(シャカリキ・ファイト・ブンブン)

市民公園みたいなところに友達と行ってテニスの初歩の初歩だけ教えてもらいました。

うわーーーー!!!!!!!!!!!
テニスってたのしー!!!!!!!!!!!!!!!!

ADHDでもバカでも運動不足でも五体不満足でもたのしー!!!!!
私の一存でボールが跳ねると、たのしー!!!!!追いかけるの、たのしー!!!!!というゲームとかルールとかじゃなくてかなり根源的な喜び
ボールってころころ動いて跳ねて、たのしー!!!!!という、いないいないばあっのボールくんを見る赤子くらいの感覚(知らない人はググッてくれ)

幸村精市くん、ごめん。
私はテニスに出会った日に関しては、めちゃくちゃ楽しかったです!!!!!

ホモ・ルーデンス

私は遊びが楽しいとかでふと出てくるのってホイジンガとかなんだよな。そういう脳をしている。
デンデンガンガンホイジンガ。がんばれホモ・ルーデンス。ガラガラガッタデンガラガッタ。(替え歌遊戯ロボコン)
このあたりが気になる人はこのあたりを読むと面白いです。

「楽しい」の中でもかなり人間の根源の欲求が満たされている感がありました。

こんな浮かれた写真を撮るくらい楽しい

靴は、すごい。

金かけた靴のおかげで遅いけど走れました。
走りやすかった。
純粋に駆けるという感覚をものすごく久しぶりに感じた。

感覚のこと

なんか友達にはわりと「(特に当てることに関して)センスがある」という褒められ方をした。
え………???
神が授けたテニスセンス…?(\テニス!センス!/)

身体感覚を延長させて、ラケットを私の延長だと思うことが難しかったけど楽しかったです。(後述)

実家の古武術の道場

私はちょっとだけ古武術?柔術?合気道?護身術?謎の武道を習ってやっていたことがあります。(詳しくは秘密です)
大人になってからやってましたが、練達度としては小学生の習いごとの子たちと同じくらいの帯しか持ってなかったです。
ただし、力むと技がかからない、いかにリラックスして平然とやるか、みたいな身体感覚への気の遣い方、
そして身体の神経感覚を指先まで通す、研ぎ澄ます、ただし力は抜く、みたいなことについては経験者でした。

今回かなりその古武術の頃の感覚を思い出しながらテニスをしました。
そしたら結構力まないとか力むとかの塩梅が大変とはいえ楽しかった。
ぽこにとっては古武術の感覚でやるのが自然体だったんや。

身体感覚を延長させること、あるいは「ラケット」という他者と私

テニスは道具が要るスポーツです。また道具の話か。
だからハードルが高い、と思ってた。

お絵かきは、ペンと紙が要ります。
そう思うと私はむしろペンと紙さえあればいくらでも描ける!と思えるのです。
お絵かき好きだからね。あとお絵かきはひとりでできるもん。

私は小指を自分の脳の伝達で動かすことができます。
古武術をやってたときはその神経を全身に行き渡らせることをやっていました。それこそ小指まで。
そしてラケットを小指のように「自分」だと思うことがとても難しかった。
道具を自分の延長だと思うこと、自分と他者の境界線を広げること。ガットの面をまるで手のひらのように思うこと、私と世界との間にある膜を膨らますこと。
何もそんなことを友達が言ったわけではありませんが(でも概念的には説明してくれた)、それにとても意識をしました。

お絵かきをするとき、ペンは私の延長にある道具です。
ペンは私の身体の一部になっています。他者ではない。

ラケットという、ペンよりデカめの他者を迎え入れることが、かなり感覚として掴むのに四苦八苦しました。
ゲーテは言った。ラケットはペンより物理的にデカい。
あと物理的に距離が遠い。(ペン先とスイートスポット的な意味)

ラケットとかに八つ当たりするテニス選手、あれは極度のストレスからの自傷行為のかんしゃくなのかしら。
フィジカルの自傷行為というのはなぜだか自分の先端とか表面にやりがちですよね。手首とか髪の毛とか皮膚とか爪とか。
少なくともこの日を経た私はそういう解釈をしました。


自分のフォームの模写


勝ち負けだけが全てじゃないって

誰かさんが言ってたっけな (いつか王子様が)

テニスの初歩の初歩を教えてもらって思ったこと。
こんな楽しい遊戯を勝ち負けでやりたくねえ〜〜〜〜。
ず〜〜っと馴れ合いでやりてえ〜〜〜〜〜。

でも、勝ち負け云々でしか見えない世界があるなら、見てみたいとも思いました。
こんなに楽しいスポーツの、死ぬほど苦しい側面も見てみたい。ちょっとだけ、先っぽだけ。
勝ち負けだけが全てじゃなくても、それでも勝ち負けをやるのがテニスの王子様なんだと思いました。

意味なんか知らないよ。生産性とかも。
生き様ってそういうことでしょ。
でも勝負するゲームである限り、勝ち負けはあるのかもしれない。
そして彼らが王子様なのは、その勝ち負けの諸行無常とそれに伴う乱雑さ(エントロピーの増大)みたいなところに青春があるからかなと思いました。

テニスって(今のところ)楽しいじゃん

あと運動関係ない話です

日本を任せたぞごっこ
(左から平等院ラケット、徳川ラケット、リョーマラケット)

庭球発祥記念館

複数回来てるけどすごいおすすめ
英国式庭球城決戦でおなじみリアルテニスのボールもある

リアル…テニス…
はしたない露出ウェアなど着れなかったご婦人方


絵の右のご婦人の真似をしている
友達は紳士の真似をしている

横浜山手庭球発祥記念館

入館無料です。

大発見

テニスしたあとに飲むビールめちゃくちゃ美味いね。
終わります。

こいつらは高校生だから
テニスのあとのビールの美味さを知らん


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