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苺のアイスキャンディー

夏になると食べたくなるアイスキャンディー。すーっとするフレッシュミントの葉とレモン果汁をベースに採れたての苺を閉じ込めた、暑い暑い夏にぴったりの爽やかな一品。
そして、多品種の苺を混ぜることで、苺の味わいがより深くなる苺100%のピューレに、桃のトロッとした果汁を足した、苺と桃だけの贅沢なミックスジュースのようなアイスキャンディー。

ミントとレモンのアイスキャンディーの原点は、モヒート。ミントがたくさん入った緑の清涼感とレモンの爽快感。ミントのエキスがたくさん出るようにしっかり混ぜ混ぜして味わう、夏に飲みたくなるカクテル。アイスキャンディーにはアルコールを使わず、モヒートの魅力を生かしながらもどなたでも楽しめるように仕上げました。そのまま召し上がるほかにも、アイスキャンディーをお酒に浸けて少し溶かしながら、フローズンカクテルのように味わう楽しみ方もオススメ。

苺と桃のアイスキャンディーは、この2つのバランスにものすごく悩みました。苺が勝ちすぎて桃の味しないやん、というのもあかんしそのまた逆も。どのくらいのバランスがいいのだろうかと。メゾン・ド・フルージュの苺ピューレは、天然100%。つまり、苺の果実だけをそのままミキサーにかけたもの。市販の製菓用の「苺のピューレ」とは違い、自然そのままで調整がされていないので、ロットによって味も色も変わる。そのことも考慮した上で、桃との味のバランスを考えました。

アイスキャンディーを作るにあたり、たくさんの方々の力を借りました。その中のひとつ、ミントを提供してもらった山口県の農家さんには、企画がスタートした時に畑に伺い、お願いをした。その時には、ミントは敷地のごく一部にしか植えられてなく、製造するタイミングに必要量が揃うかな、と心配していたのが、そこからしっかりと増やしてもらえて、完全無農薬の元気な緑の葉っぱたちを届けてもらえるまでになりました。

ミントエキスを使うとどうしてもガムのような香りと味になってしまい、フレッシュなミントが持つ力とは比べ物にならない。どうしてもフレッシュのミントが使いたくて、そのためには、無農薬の力強いミントの味が必要だったんです。本当にありがたい。

3種類のミントの大きさ

ミントにもいろんな種類があり、サイズもバラバラ。でもどの子も可愛い。それぞれに清涼感の香りの種類が違い、かじってみると味も違っていて、面白い。今回は、右2つの種類を採用しました。

また、ミントを送る際には、3時間以上水揚げをしてから出荷。細かいミントの茎を数本ずつ束にまとめて水揚げして、クッキングペーパーで包み、アイスキャンディーの製造場所まで送る。小さい植物だけに本当に根気がいる大変な作業。そんな裏話もあり、今季のアイスキャンディーができました。

実際にミントを使ってみて感じた。一言でミントといっても奥深い。今後も本格的にミントを使ってみたいと思い、「イエナパブエナ」というモヒート用のミントを今回とは別の農家さんにはなりますが、生産してもらうことに決めました。これで、これからミントのお菓子を作る時には、フレッシュでパンチのある無農薬ミントが使えそうです。