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暫定1位のぴったり探し

パン学校2期生として学びの1年間を終えましたが、全員留年という校長の懐の深い愛情を受けまして、引き続き第3期の授業を受けさせてもらっています。

「自分にぴったり探し、暫定一位の考え方」については、これからはじまる授業の前のプロローグ的な授業として。去年も聞いたお話ではあるのですが、改めてこれは本当に大切な考え方を教わっているなとおもったので久しぶりにnoteを開きました。校長より、「学びは2周目からが本番!」というお言葉がありましたが本当にそうだなぁと感じています。

この学校が目指すのは、みんながそれぞれ、自分にぴったりの生き方をみつけること。パン屋を目指す人がもちろん多いのだけど、そのやり方、働き方、あり方の正解はみんな違います。

パン屋の営業日は週5日なのか、3日くらいなのか、それとも1日に絞るのか。薪窯で焼くのか、電気オーブンでいくか。
ネットショップをメインにするのか、地域の人に届けたいのか。
パンの種類はどうするか、価格帯は?原材料はどこにこだわる?

みんな共通の正解なんてない。自分がこれが自分にはぴったりだとおもう正解を見つけることが大事。


働き方をとっても、たとえば女性の場合。
子どもがいても、しっかりパートナーや親に頼ったり保育園や託児サービスを利用して、自分のやりたい仕事に時間をしっかり使う働き方がしっくりくる人もいます。
対して、小さな子どもがいるのに仕事に傾きすぎることに罪悪感を感じる人もいるし、期間を決めて一旦は専業主婦になって子供に寄り添うのがしあわせだと思う人もいる。
また一方で、、仕事は少しセーブしつつ、子どもとの時間をなるべく大切にする、というバランス型がしっくりくる人も多いと思います。

実際に私も、子どもを産むまでは、「子供は欲しいけど夢はあきらめたくない」と思っていました。年子でふたり出産して、保育園をフル活用してパン屋をはじめました。その時は、子どもは二人で良いと思っていたし、早く子育てを終わらせて、自分の仕事、自分の人生を大事にしたいとおもっていました。
でも今は、さらに二人子どもを産んでいるし、その子たちは保育園ではなく幼稚園に入れたし、4人目出産のときにはパン屋も辞めて専業主婦になりました。昔の私からすると、考えられない状況です。

どんなスタイルがその時の自分にストレスがなくしっくりくるのかは、とりあえず自分の状況も踏まえてこれが暫定1位だなと決めて、やってみなきゃわからない。やってみて、う~んモヤモヤするなぁ、しっくり来ないなぁと思うなら少し変えてみる。
SNSでみる憧れの人の生活スタイルが、私には違った~!ということも、やってみなければ気づけない。

そういう意味で、自分の中に湧き出る「もやもや」「違和感」に注目することも、とても大事なんだなーと思います。

パン屋さんになる、起業する、それは今よりもっと良くなってしあわせになるための目標のはず。それならどんな状態が自分にとって超しあわせなのかを知らないと、ゴールも設定できるはずがない。

で、どんな状態が自分にとって超しあわせなのかを知るためには、自分の中の小さな「もやもや」や「違和感」を放置せず、ちゃんと気づいてあげて、本当はどうしたいの?と自分に問いかけつづけること。

「ありがとう」の反対は「無関心」とよく言います。
っていうことは、ひっくり返せば関心を持つことが感謝、愛情につながるということ。
だから、自分に関心を持ち、問いかけて、知ろうとすることは、自分を愛する第一歩なんだなぁと思うのです。

昨年度の最後の授業では「自分を愛すること」がテーマになっていたのですが、こうして1周してみると、自分にぴったり探しの道を歩みだすことそのものが、自分を愛することにつながっていたんだなぁと。

私にとって大きな気づきとなったのでした。


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