2024 毎日王冠 GII 回顧
レース条件
東京 芝1800m
3歳以上オープン
別定
馬場状態
2024/10/5(日) 東京
8R 2勝クラス 芝1400m
1:19.7(3F:34.5) 標準-1.7
9R 3勝クラス 芝2400m
2:25.8(3F:34.1)
芝は高速化
1200m換算で-1.4秒くらい
8Rは前半3Fが33.8の速さとはいえ1分20秒を切る高速決着。この結果だけで馬場はかなり速いとせざるを得ない。
9Rは前半5Fが63秒4のスローペースでラスト3Fは11.4-11.3-11.4の速さ。もっと速いタイムもありえた。
内外の優劣については顕著な傾向は無し。馬場が速すぎて速い上りを出せる組が有利の印象(前残りというより)。
レース全体 回顧
同距離レース 比較
前半5F 後半4F/3F タイム 馬場
24毎日王冠 59.4 45.7/33.7 1:45.1 -14
23毎日王冠 59.5 45.8/34.1 1:45.3 -8
22毎日王冠 57.9 46.2/34.4 1:44.1 -10
21毎日王冠 58.5 46.3/34.6 1:44.8 -6
20毎日王冠 58.0 47.5/35.4 1:45.5 +6
19毎日王冠 58.5 45.9/34.3 1:44.4 -6
18毎日王冠 59.0 45.5/33.8 1:44.5 -10
23府中牝馬S 60.0 46.1/33.9 1:46.1 -6
22府中牝馬S 57.9 46.6/34.7 1:44.5 -10
21府中牝馬S 59.4 46.2/34.4 1:45.6 -6
20府中牝馬S 59.6 48.9/36.2 1:48.5 +14
19府中牝馬S 58.3 46.2/34.3 1:44.5 ±0
18府中牝馬S 58.2 46.5/34.8 1:44.7 -8
24エプソムC 58.3 46.4/34.6 1:44.7 -10
23エプソムC 58.3 47.2/35.2 1:45.5 +2
22エプソムC 59.7 47.0/35.1 1:46.7 ±0
21エプソムC 58.8 46.3/34.9 1:45.1 -4
20エプソムC 59.1 48.6/36.5 1:47.7 +18
18エプソムC 59.6 47.8/35.9 1:47.4 +4
17エプソムC 59.7 46.2/34.5 1:45.9 -4
24メイS 59.4 45.7/34.2 1:45.1 -6
23メイS 58.4 46.3/34.4 1:44.7 -4
22メイS 60.5 45.8/34.3 1:46.3 ±0
21メイS 59.7 46.6/34.3 1:46.3 -6
20メイS 58.7 45.6/34.3 1:44.3 -10
19メイS 60.1 45.7/33.7 1:45.8 -6
18メイS 58.5 47.1/34.6 1:45.6 ±0
24江の島S③ 60.9 45.2/33.8 1:46.1 -6
24むらさき賞③ 58.1 46.7/35.0 1:44.8 -12
24初音S③ 59.3 46.2/34.3 1:45.5 -10
23ユトピアS③ 59.6 46.5/34.3 1:46.1 -6
23むらさき賞③ 59.1 46.0/34.0 1:45.1 -12
23初音S③ 60.5 46.1/34.5 1:46.6 -4
22ユトピアS③ 60.4 46.1/34.1 1:46.5 -2
22ノベンバS③ 60.1 45.3/33.4 1:45.4 -8
22むらさき賞③ 59.5 45.9/34.1 1:45.4 -12
22初音S③ 61.9 46.8/34.3 1:48.7 +6
21ノベンバS③ 59.9 46.2/34.2 1:46.1 -6
21むらさき賞③ 58.1 46.2/34.6 1:44.3 -14
21初音S③ 58.5 46.9/35.3 1:45.4 -4
20むらさき賞③ 60.3 45.7/33.9 1:46.0 -6
20初音S③ 60.7 47.5/35.4 1:48.2 +8
レースレベル
レースレベルはやや低め(≒3勝クラス~OP)
この馬場での標準タイムは1分44秒5くらい。馬場が速すぎたのもあるが時計的には3勝クラス級の判定。前半ペースが遅すぎた。
前半5Fの59秒4は重賞としては1秒近く遅い。ほぼ3勝クラスのペース。
後半4Fの45秒7(12.0-11.3-11.0-11.4)は前半が遅かった反動で速いタイム。ただスパート開始がラスト3Fからでレベルは上がりきらずの印象。
同日の他レースは「決め手がある馬有利」の傾向を感じていたが、このレースは前残りの決着。
これをどう捉えるべきか難しいが、①さすがにラスト3Fが速すぎる+②末脚を発揮すべき有力馬が揃って不発だったように思える。
出走各馬 回顧
◎ ヨーホーレイク ⇒7着
○ ローシャムパーク ⇒10着
▲ シルトホルン ⇒5着
△ ニシノスーベニア ⇒13着
◎ ヨーホーレイク ⇒7着
レース後コメントで「今回は外枠でうまく壁を作れなかったです。レースの後半に引っかかってしまって、坂で止まってしまいました。」
レース前は距離短縮でスムーズに運べるかと思っていたが、逆に今まで以上に折り合いに苦労した。今回は力を発揮できず。
○ ローシャムパーク ⇒10着
さすがに先行馬が33秒5前後の上り3Fを出す展開になったのは厳しかった。せめて仮にラスト4Fのロングスパート展開ならばまた違ったかなという印象。
▲ シルトホルン ⇒5着
この馬に限らないが、上り3Fが33秒6の1分45秒3は内容的にはほぼ3勝クラス級なので評価は難しく、何とも言えない。
△ ニシノスーベニア ⇒10着
スタートで出遅れて道中は後方の位置取り。まずその時点で厳しかったが、この馬はあまりキレがあるタイプではないので仮にスムーズに運んでも良い展開ではなかった。
シックスペンス ⇒1着
好位でスムーズなレース運びでかつ決着レベルも3勝クラス級だったので評価としては及第点まで。ただこの馬の場合は今回がキャリアハイ(過去レースはスローペースばかり)になる。
コースは違えどスプリングS(1着)と似た展開なので、高速馬場での高速上り勝負が得意なのかなという印象。
ホウオウビスケッツ ⇒2着
この展開で差されて負けるのは△かと思ったが、この馬の場合はキレ負けしていた部分もありそう。展開的にはそこまで良くなかったはずなので内容は悪くはない。
エルトンバローズ ⇒3着
印象としてはホウオウビスケッツとほぼ同じ。キレ負けした部分もあると思うので、このレース単体では能力を測れない。
ヤマニンサルバム ⇒4着
距離短縮もあって好位から差す競馬になった。2000mくらいでこの馬がペースをコントロールする展開ならば・・・と思う。
この馬自身は中日新聞杯(1着)や新潟大賞典(1着)と同じ水準で走っていると思うが今回は前残りの恩恵を受けられず。
直線で最後に伸びているのは好印象だが、前が壁でぎりぎりまで脚が溜まったとも捉えられるので過大評価になりそうで。
ダノンエアズロック ⇒6着
ラスト2F(1400~1600m区間)で11秒0のラップを刻んだ時に少しもたついた印象だが最後に盛り返した。
結局のところ勝ち馬と決定的な差があるとは言い切れない。今回は位置取りが重要なレース展開だった。
マテンロウスカイ ⇒8着
多くの馬と同じで中団からの競馬になった時点で厳しかったので、力負けとは言い切れず。
心配なのは以前のように掛かり気味に先行する感じが見られなかったことで、前半5Fが59秒4で折り合えた(ように見える)のはむしろ異常。直線で追わなかったのも少し納得。
近走内容は4歳時の良かった頃に至ってない印象で、今回は活気も感じられなかった。
オフトレイル ⇒12着
「レース後コメントで「他の馬と一緒に流れに乗れたんですが、スローペースで力んでしまって……。うまくリズムを作れなかったです。」
展開が向いた前走とは打って変わり今回は厳しいレース展開だった。
ラジオNIKKEI賞(1着)は2~3勝クラス級のレースレベルであり、古馬重賞で好走するには展開の助けがほしいところ。
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