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2023 府中牝馬ステークス GII 回顧

レース条件

東京 芝1800m
3歳以上オープン
別定

コースレコード

サリオス 1分44秒1 2022年


馬場状態

天気: 芝:

2023/10/14(土) 東京
 8R 1勝クラス 芝1600m
  1:33.5(35.2-34.6) 標準-0.8
 10R 3勝クラス 芝1400m
  1:20.8(35.2-33.7) 標準-0.2

 芝は高速化
 1200m換算で-0.6秒くらい?。

 10Rがスロー後傾戦のため判断が難しくなってしまったが、標準以上に速いのは確実。ただ前年ほど速くはない。


レース全体 回顧

出典:netkeiba

ペース

 前半5F:60.0スローペース
 典型的な逃げ馬が不在で、掛かったディヴィーナが離して逃げる展開。
 後続勢にとっては超スローペースだった。


ラスト4F ラップ

 瞬発戦で決着(最大加速:0.9秒)。
 ラスト3Fで11秒台前半が連続するラップ。
 ただこれは逃げたディヴィーナによるもので、後続勢にとっては究極の瞬発力勝負だったはず。


同距離レース 比較

      前半5F 後半4F/3F タイム 馬場
23府中牝馬S  60.0 46.1/33.9 1:46.1 -6
23毎日王冠   59.5 45.8/34.1 1:45.3 -8
23エプソムC  58.3 47.2/35.2 1:45.5 +2
23むらさき賞③ 59.1 46.0/34.0 1:45.1 -12
23メイS    58.4 46.3/34.4 1:44.7 -4
23初音S③   60.5 46.1/34.5 1:46.6 -4
23共同通信杯  60.5 46.5/34.1 1:47.0 -4
22府中牝馬S  57.9 46.6/34.7 1:44.5 -10
22毎日王冠   57.9 46.2/34.4 1:44.1 -10
22エプソムC  59.7 47.0/35.1 1:46.7 ±0
21府中牝馬S  59.4 46.2/34.4 1:45.6 -6
21毎日王冠   58.5 46.3/34.6 1:44.8 -6
21エプソムC  58.8 46.3/34.9 1:45.1 -4
20府中牝馬S  59.6 48.9/36.2 1:48.5 +14
20毎日王冠   58.0 47.5/35.4 1:45.5 +6
20エプソムC  59.1 48.6/36.5 1:47.7 +18
19府中牝馬S  58.3 46.2/34.3 1:44.5 ±0
19毎日王冠   58.5 45.9/34.3 1:44.4 -6
19エプソムC  63.9 45.2/32.9 1:49.1 -8
18府中牝馬S  58.2 46.5/34.8 1:44.7 -8
18毎日王冠   59.0 45.5/33.8 1:44.5 -10
③:3勝クラス、②:2勝クラス


レースレベル

 レースレベルは3勝クラス級
 前半がスローペースゆえに勝ち時計は伸びず。同条件の3勝クラスと変わらない勝ち時計。
 前提として過大評価は禁物の結果になってしまった。

 後続勢にとっては究極の瞬発力勝負。直線で進路がスムーズに確保できなかった馬はそれだけで厳しくなる。


出走各馬 回顧

◎ ストーリア ⇒競争中止
○ ルージュスティリア ⇒7着
▲ アンドヴァラナウト ⇒6着
△ ルージュエヴァイユ ⇒2着

◎ ストーリア ⇒ 競争中止


○ ルージュスティリア ⇒7着

・この馬にとって絶好の展開に思えたが不発。
・勝った3勝クラスは47.5-46.1の後傾戦。2勝クラスは47.0-45.9の後傾戦。こういう「後半タイムが1秒以上速い展開」で強い馬だと認識していた。
・ただ今回はその展開(48.0-46.1)で崩れたので敗因はよく分からない。

▲ アンドヴァラナウト ⇒6着

・久しぶりにキレを発揮できるレースになると思ったが不発。
・直線途中までは良いレース運びだったはず。
・この展開で後続に差されたのは残念。強いて言えば、この馬にとっては上りが速すぎたかもしれない。

△ ルージュエヴァイユ ⇒2着

・ゲートで遅れたため4角で外を回す形。ただこれで進路を確保できたので、一概にマイナス要素とは言えないか?。
・タイム的に高く評価できないのが残念。
・勝った3勝クラスが中々の瞬発力勝負。その戦績を高く評価しておくべきだった。

コスタボニータ ⇒8着

・一言でいえばキレ負け。小回りコースで見直したい。

プレサージュリフト ⇒5着

・スタートで不利があり道中後方。
・直線でスムーズに進路が確保できなかったため脚を余した。
・この結果だけでは何とも言えない。

ディヴィーナ ⇒1着

・スローペース濃厚で「折り合えない」と思って評価を下げていたが、まさかの単騎逃げで勝たれてしまった。
・ペースコントロールが絶妙だった。引っ張り殺さず、オーバーペースにもならず。
・ラスト3Fが11.2-11.3-11.4のため余力を感じさせるラップだったのは及第点。
・不本意な形で勝ち切ったのを評価すべきかもしれないが・・・。

ライラック ⇒3着

・瞬発力勝負は不適と思って評価を下げていたが、新馬戦はそのレース展開で勝ち切っている。少し軽視しすぎてしまった。
・この馬にとってはこれがベストのレース展開ではないはず。次走への期待も大きい。

シンリョクカ ⇒10着

・負けすぎでキレ負け以前の問題。+20kgで休み明けだったと考えるのが普通。

イズジョーノキセキ ⇒10着

・騎手コメントで「ペースもあるが道中で力んでいた。」
・このスローペースで折り合うのは難しかった。負けすぎで度外視が妥当。

フィアスプライド ⇒4着

・直線でスムーズではなかった中で最後に迫った。内容的には2~3着の馬と互角以上だったはず。
・ただレース展開はこの馬にとってほぼ理想的(瞬発力勝負だった点で)。
・次走でこれ以上の上昇があるかどうかは微妙なところ。

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