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気になる木

公園の木、森の木、街角の木、バイオリンの木。私は幼い時から木が大好きでした。丈夫そうな立派な木を見つけるとすぐに走り寄って幹に抱きつき、足をかけて登ろうとしました。その「立派な木」がたくさんある大きな公園に来た時などは本当に大変です。親が目を話した隙に次から次へと木に抱きついては登れそうな枝を探すし、気に入った木にはずぅっとくっついてました。私は木界ではかなりの変態として名を知られていたんじゃないかと思います。笑

私の通っていた幼稚園にも、1本の立派な木が立っていました。幼い私がそれを気に入らないはずもなく、私は毎日のように木に登ってくつろいでいました。お家に帰る時間も忘れて木の上で過ごしていると先生たちが慌てた様子で校庭をかけ回りはじめます。何してるんだろう?と不思議そうに上から眺めていた私は、先生たちが必死に自分を探していたことには気づいていませんでした…。

どこに行っても木を愛でることに全力を注いでいた私。それは生えている樹木にとどまらず、私は次第に木で作られたあらゆる物にも惹かれるようになっていきました。
そのうちの一つがバイオリンです。幼稚園で初めてバイオリンを手にした時、楽器の美しい形と木の温もりに感動したのをなんとなく覚えています。母にねだってバイオリンを習い始めてからは、木の幹にしていたのと同じように自分のバイオリンをよく抱きしめていました。

木が好きすぎて木製のバイオリンを始めたと言っても良いくらいのツリーラバーなのですが、もしかしたらそれも本能の導きというやつで、私が将来お世話になるバイオリンにちゃんとたどり着くために生まれつきの樹木愛好家になった、ということかもしれません。いずれにせよ、3歳の頃にバイオリンに出会えて今までずっと一緒に過ごせているということに、とてもとても感謝しています。

バイオリンは私と一緒に色々な場所の空気を吸って、たくさんの人の素晴らしい音色に揺られながらここまでやってきました。私も楽器も、これからもっともっとたくさんの世界に触れて新しい知識を歓迎しながら、木のように力強く根を張って成長していけたらなと思っています!

最後まで読んでくださりありがとうございました🍀

🎻大谷 舞🎻

今までサポートしてくださった方、そして毎記事にしてくださってる方も…!本当にありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️ 演奏や作品でお返しできるように、もっともっと成長したいと思います。