正藍染をされている方に会いました、の話
本建て正藍染 染め師のまいのすけです。
先週、正藍染の藍建講習会をともに過ごした同期の方々と会い、
立て続けに、つい先日、昨年、藍建講習会を受けた方にもお会いました。
同期の方と会うのは実に、2年とか3年ぶり。
"本建て正藍染"という技法で藍染を行っている方は国内では、200人未満。
(もう少し多いかも知れません)
なかなかに、ニッチな世界です。
この藍染のお話をできる方、と会えるということは貴重なことです。
私は、約3年の間、ひとりで正藍染を黙々とやってきて、
仲間に会いに行く、みたいな事をあんまりしてこなかったんです。
ひょんなことから今回集まるタイミングをもらって、
まず久しぶりに会えたことがもう感動で。
3年前のあの夏から、それぞれに紆余曲折、正藍染に向かっている仲間がいるってことが、素直に嬉しくて、やっぱり繋がりを持てるって大切、と月並ながら、再度心の底から思いました。
話もニッチだし、共有されることも無かったあんなことやこんなことを、ざっくばらんに出し合えて、
自分が迷っていたこととか、
仮説を立てていてまだ実証していないことを、もう同期の方は答えを見つけいることもあったりして、
ものすごく為になったし、有意義でした。
もっと早く多く、こんなタイミングを持てたらよかったなとしみじみ思いました。
他の正藍染をされてる方のところに、会いに伺いたいとも思いました。
私なんぞが、会いに行っても、知識も技術もなくて、会話にならないかな、とか思う部分もあって、
引目に思ったりもする自分もいるのですが、
受講された方それぞれに、開催された期で、先生の開いた引き出しが違うんだろうなということも感じていて、
聞けた話、聞けなかった話、こぼれた、逃した、そんな各期ごとの先生の断片を追い求めるのも面白そうだなと思っています。
もうお一方、去年の正藍染の藍建講習生の方ともお会いしました。
こちらも、ひょんなことから、出会うことになりまして、
会って話して、約5時間、ひたすらに喋った。そしてめちゃくちゃに面白かった!
共通するところが、狭くて深い、そんな藍染に興味を持ったもの同士、
なんだか、会った時から、同志のような、許し合える気持ちがあって、
どんな藍染人生を歩むのか、とってもとっても、純粋に楽しみな気持ちでいっぱいになりました。
これだ!って思うものに純粋に惹かれて、出会って、歩み出した。
そこに、同じ帆を立てた仲間がいたら、
向き合うときはひとりでも、決してひとりじゃ無いんだな、って思えたりして。
そんな存在がいることは、財産だし、単純に心強くなれる動力源です。
正藍染っていいよね、
こんなことが大変だよ、
どんなもの染めたの、
どのくらいの大きさまで染めてる、
難しいよね、
楽しいよね、
やっぱり好きなんだよな、
こんなことを先生は言ってたな、
この生地のこの処理はさ、
尽きない話は、いつまでも
また会う口実となり、続きます。
また会いたい、
そして、いろんな経験や実感を共有できたら嬉しいなと思っています。
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追記 後日談
これを読んだ友人から、一人の先生から教わった人が200人もいるってすごい!羨ましい!
と言われ、
お!全国に200人て、よくよく考えてみたら少なくないのか!
そして先生のされてきたことってやっぱり偉大だ!と改めて思ったのでした。
全国各地に正藍染を志す方がこんなにも居て、繋がれる、
それは大川先生の地道な力に他ならないと、有難い気持ちでいっぱいになりました。