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ルール①は全夫婦にオススメで、ルール②は惚れた弱みがないと成立せしません

僕たち夫婦には、ルールがいくつかあります。

① たとえケンカしても挨拶はする
② 50:50で、意見が平行線だった場合は、妻のゆかりちゃんが折れる
③ 同じベッドで寝る(たとえケンカした夜でも)

結婚前に確認したルールです。

確認というか、惚れた弱みで、僕の提案をゆかりちゃんが喜んで受け入れた、という感じでしたね。(嗚呼、あの頃が懐かしい…)

今、僕はなぜ、遠くの森に目を向けたのだろうか?


2人ともバツイチ。
2人とも、(バツ2になりませんように)と、心の底から願っていました。
結婚は勢いでできなくないですが、離婚は、そうは問屋が卸してくれません。精神力を根こそぎ持って行かれます。

僕たちは無意識に、再婚に対して慎重になっていました。
気がつけば、遠距離恋愛は7年に及んでいました。

40代後半の7年は「あっ」という間です。
20代の頃の、1~2年ですね。

結婚して、一緒に暮らすようになって丸8年が経過しました。
まさか、僕たちが夫婦ゲンカするなんて、思ってもみませんでした。
それくらいにラブラブな遠距離恋愛だったのです。

夫婦げんかは「犬も食わぬ」と言いますが、まあ、大抵はどうでも良いことでケンカになります。

当人にとっても、後になればどうでも良いことなので、これを読む方にとっては、さらにどうでも良いことになります。

なのでココでは書きません。
ゆかりちゃんへの説明のために、ケンカのタイトルだけ書きましょう。

パンセットB論争

です。


その日の夜です。
僕は、同じベッドで寝るのが嫌でした。

「僕は、今日は、こっちの部屋で寝る」と言いました。

「ケンカしても同じベッドで寝る。それがルールだよね」と、ゆかりちゃんが哀しそうに言いました。ほぼ泣き顔です。

僕が言い出したルールです。

このルールのおかげで、いや、このルールを「守ろう」とゆかりちゃんが言ってくれたおかげで、僕たちは同じベッドで眠りました。

一晩、寝て起きれば、僕の怒りはなくなります。ほぼ忘れてしまうのです。
事象は憶えていても、同じように怒りの感情は湧きません。

朝の挨拶も、いつも通りに交わし、自然に仲直りできました。

3~4日たったのに、実は、ゆかりちゃんは、まだ根に持っていました。
怒っているのです。

僕はビックリしました。
まだ僕の気持ちが分からないの?という思いと、まだ怒っているの?という思いの、ダブルビックリです。

ちなみに、この

パンセットB論争

は、永遠に平行線です。99.9999999999999%。絶対に平行線ですね。


このケンカから、しばらく経過(半年くらいかなぁ)して、僕はルール変更を提案しました。

「熟睡を優先するために、寝室を別にしよう」と。

ゆかりちゃんは、やはり泣き顔になって抵抗しました。
(泣きはしないんだよね)

「私はイヤだ! ずっと同じベッドで寝るって約束でしょ。ルールでしょ!」

どんな風に説得したか憶えてはいないのですが、なんとか寝室は別になりました。

ゆかりちゃんは、強がって、

「1人で眠るのって、最高! もう2人で寝るなんてありえない!」

と言っています。

僕は、そんなゆかりちゃんが大好きです。






チャオ!


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1138話です
※この記事は、過去記事の書き直しです


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