第470話　「好きだから」で、結婚するから離婚する⁉ ちなみにローラさんは今でも「てへぺろ」と言ってるだろうか？（書き直し集-その25）

※ この記事は2020年4月の記事の書き直しです。

◆沖田くん

沖田くんは、奥さんが嫌いなようです。

僕は、
「沖田くんは、子どものことを考えて、今は離婚はしない」
「でも、奥さんとは、話しもしたくないみたいなんだ」
「もう1年以上も、休日は完全に、別行動なんだってさぁ」
「沖田くんは、ソロキャンプか登山ばかりしているみたいなんだよぉ～」

と、ゆかりちゃんに説明しました。

◆好きだからで結婚

昔読んだ本に、「好き同士で結婚するから離婚してしまう」という説明がありました。
「好きだから」という理由で結婚した場合、「嫌いになったから」という理由で離婚してしまうと、その本では説いていました。

この本を僕は、1度目の結婚中に読みました。
僕の1度目の結婚は、「好きだから」で、結婚していました。

そして、偶然か必然かは分かりませんが「嫌いになって」離婚したのです。

◆見つめるのは相手ではない

その本のタイトルも著者も忘れてしまったのですが、確か、以下のようなことが書かれていました。

・好き同士は、互いに見つめ合う
・結婚とは、そういうものではない
・見つめるのは、2人の目指す『目標』
・『夢』や『将来』や『理想』と置き換えても良い
・その『目標』を2人で見る
・配偶者とは、共にそこを目指すパートナー
・共に『目標』に向かって歩むパートナー
・それが、結婚の正しい姿

僕が影響を受け、長い間心がけたのは、

①見つめるのは目標（夢）
②だから、目標（夢）のすり合わせを、結婚前に行なうべき
③目標（夢）が異なるなら、どんなに好きでも、結婚相手にすべきではない

という3つです。

◆理想の家庭

1度目の結婚は、理想の家庭が異なりました。

もっと正確に言うと、
元妻には、理想の家庭のイメージが明確にあったように思います。
それに対して当時の僕は、深く考えることもなく、結婚なんてどうにかなるものだろうと高を括っていました。

結婚当初は、2人とも「とにかく銭や」精神が根幹にあって、価値観もほぼ合致していました。

物欲、金銭欲が、判断基準でした。

でも、2人の理想の家庭像は、実は違っていたのです。

◆離婚の原因

最近、やっと答えにたどり着いた感じなのですが、
離婚の根本原因は、

僕が、配偶者を尊重しなかったから

です。

100％、僕が悪い。

当時の僕は、「尊重できない」と、頑なに信じていました。
正しくは、「尊重しない」という選択をしたのですが…

当時の僕は、
僕が「主人」で、妻とは「従者」、という固定観念を抱いていました。

僕に従ってくれないので嫌いになった、という、最低最悪の理由が、離婚の真相です。

僕の理想の家庭は、『僕に絶対服従する妻のいる家庭』だったのです。

どんな女性とでも、上手くいくはずはありません。

◆てへぺろ～～～！

話しを、沖田くんの話に戻します。

「沖田くんは、好きで、結婚したんだと思うんだぁ」
「何度も、ゆかりちゃんには語ってきたけど、それじゃあダメなんだよね」
「相手ではなく、『夢』や『目標』を見なきゃ」

と、いつものように僕は、ゆかりちゃんにウンチクを語ります。

ゆかりちゃんが、

「あら～？ 私のことは、好きだから結婚したんじゃないの～」（ニヤリ）

と、ドヤ顔で言いました。

僕は、「何度も言ってるから知ってるやら～」とツッコミます。

「てへぺろ～～～！」

と、ゆかりちゃん。

今は、説明を加えないと分かりにくいですね。
これは、タレントのローラさんの真似です。

「80代になっても『てへぺろ～』って言えよ～」

「おぼえてたらねぇ～！」
「てへぺろ～～～！」

ゆかりちゃんの「てへぺろ～～～！」は、
イッコーさんの「どんだけ～～～！」に、良く似ています。

2020年前半、ゆかりちゃんは「てへぺろ～～～！」が、お気に入りでした。

◆ゆらぎ期

「てへぺろ～～～！」に続けて、

「わたしは、ゆらぎ期なの」

と、唐突にゆかりちゃんが言いました。

「え？ ゆらぎ期？」
「なにそれ？」

「調べて、そしてわたしに、優しくしやぁ～」

「お、おう…」

僕は、すぐに調べました。
「ゆらぎ期」とGoogle検索してみると、それは、「更年期」のことでした。

おもしろいです。

「わたし、更年期なんだから、優しくしやぁ～」とは、言いたくなくて…
「わたし、ゆらぎ期なんだから、優しくしやぁ～」となら、言いやすい…

って、そういうことのようです。

乙女心、ならぬ、バ、じゃなく、じゅ、でもなく、ろ、でもなく……
墓穴を掘りそうなので、やめておきます。

僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのです。