元々カノの、別れの仕打ち
今日は、チェーンナーさんの企画に参加します。
バトンリレー企画です。
◆親友のミッチ君
約10年前。
親友のミッチ君が亡くなりました。
心不全でした。
ミッチ君が亡くなる、1月か2月前に、僕に語ってくれたエピソードがあります。
◆元々カノ
「映画を観てきた」とミッチ君。
「誰と？」と僕。
そんなキッカケで、ミッチ君は前の前の彼女と、いまだに映画やカラオケに行くのだと知りました。
その元々カノは、10歳くらい年上だと言います。
「一度、実家にも連れて行ったことがある」と。
「性格が、かなり強烈なんだ」と。
「おふくろも兄貴も、ビックリしてたわ～」と、まるで他人事のように説明して教えてくれました。
ミッチ君は、見た目はイケメンではないもののブサイクでもありません。
身長も175㎝くらいあり、太ってもいません。
何より性格が明るくひょうきんで、かつ優しいので、女性にモテます。
◆強烈なエピソード
「10歳も年上で、美人でもなく、スタイルもかなり重い女性……。で、映画に行く？ 今、交際中の彼女がいるのに？」
「もう、女とかではなく、古い友人なんだよ。そして、映画やカラオケの趣味が合うんだ」
「ふ～ん。でも、性格も強烈なんだろ？」
「おお、スゲェぞ～」
そう言って、語ってくれたのが、以下のエピソードです。
ある日、マンションに帰ってきたなら、パトカーが数台いたんだ。
全部のパトカーが赤色灯を回しててさ。
サイレンは切っていたけどな。
マンションで事件があったのかな？って思うだろ。
で、部屋に入ろうと思ったら、警官に、
「この部屋の方ですか？」って聞かれたんだよ～。
「はい」って言ったら、
「事件の可能性がありますので、中を確認させてください」って言われてさ。
警官数人と、部屋に入ったら、どうなっていたと思う？
LDK全部と、もう一部屋が、真っ赤。
床だけじゃなく、キッチンも冷蔵庫もテレビも、壁もカーテンも窓も。
大量のケチャップ。
そして、大量のマヨネーズ。
ところどころ黄色。
信じられない量だぞ～。襖とか壁とか、全部真っ赤。ときどきマヨネーズ。
臭いも凄いし。
マンションの住民が、異様な絶叫を聞いて、それから赤いのが見えたみたいなんだなぁ。それで110番通報したみたいでさ。
最初はケチャップだったんだよ～。
マヨネーズは、後半だな。
警官が来る前に帰ったみたいなんだけど。
言っとくけど何本とかじゃないからな。
何十本か、下手したら100本以上かもしれない。
◆いつか
僕は、この実話を……。
このエピソードを、いつか、僕の小説の中に書きたいと思っています。
書くことができるのか、できないのか。
どの小説に書くのか。
まだ、全て未定です。
書く場合は、その前に実験してみます。
大量のケチャップと大量のマヨネーズを撒くと、視覚的にはどんな感じなのか、嗅覚的にはどうなのか、心理的にはどうなのか。
その辺を実体験で味わってみたいです。
◆ちなみに
ちなみに、ミッチ君は、この件で被害届など出していません。
そういうヤツなんです。
そこまで怒らせた自分が悪い。
そう思って、方々へ謝り、ハウスクリーニングに大金を投じ、事を収拾しました。
◆企画の説明
チェーンナーさんの、バトンリレー企画です。
ルールなどは、こちらの記事をご確認ください。
期間は、9月末までです。
◆バトンをお渡しします
シマダさんにお渡しします。
シマダさん、忙しかったらチェーンナーさんに回すとかできますので、決してムリはなさらないで下さい。
◆〆
なんか、チェーンナーさんの求めている”エピソード”と違う気がして、Googleで「エピソードとは」と、検索しちゃいました。
僕にとって、このエピソードは、もの凄く衝撃的なので、いつか物語に加えたくウズウズしています。
人生に加えるつもりはないので、妻のゆかりちゃんに、ケチャップを大量購入させることのないよう、僕は日々、心も言動も戒めます。
唐突ですが、
僕は、ゆかりちゃんが大好きです。
おしまい
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第873話です
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僕の、初のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。
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ご一読いただけたら幸いです。
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