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歯磨き粉の扱いが違うので、僕は交渉力を発揮して、なんとか平和的に解決した

どうでもいいようなこと。
でも気になること。

僕は、歯みがき粉の”スタイル”が気になります。

買ってきたばかりの歯みがき粉には、なんの問題もありません。
問題が発生するのは、歯みがき粉の使用量が中盤以降になった時です。

こうする人がいます。

美しくないスタイルにされたかわいそうな歯磨き粉


妻のゆかりちゃんも、こうするタイプなのです。
だから毎回毎回、僕は、このように直します。

美しいスタイルの歯みがき粉


僕は、キャップ側から押し出すのがイヤなのです。

しかし、僕は『アドラー心理学の実践者』です。アドレイヤーです。
歯みがき粉に対して毎日横暴を繰り返す人にも、その人の「正しさ」があることでしょう。

ですから、「歯みがき粉を、こんなふう ↓ にしないで」

美しくないスタイルにされたかわいそうな歯磨き粉


とは言いません。

毎回、僕が直します。
僕が直せばイイだけなのです。

しかし、そのままでは、僕にストレスが生じそうになりました。

そこで僕は、ゆかりちゃんに提案しました。


「歯みがき粉の兼用はやめて、個々に、”専用”にしない?」

「は?」

「うん、もう1つ買おうよ」

「なんで?」

「ほら、歯みがき粉って、別に腐らないし」

「だからなんで?」


こう詰められたので、理由を言うしかなくなりました。

かくかくしかじかと説明して、僕は美しいスタイルを保ちたい旨を伝えました。


「わたしにも、そうしろと?」

「そうじゃないよ。もう1個買おうという提案だよ」

「だから……、わたしが同じようにしたなら買わなくてもイイんでしょ?」

「あ、うん。同じようにするなら。……するの?」

「しない!」

「……」

「ふんっ! 買ってくるわ! 買ってきます! ったく~」
(僕は、チャンと分かっています。買うのがイヤなのではなく、文句を言われたと感じて、不愉快になっているのです)

「ありがとう」

「そんな細かいこと、ず~っと思ってたの?」

「うん。同居当初に言ったけど……」

「そうだっけ。しっかし、ホント細かいね~」


なんとか無事、平和的に交渉成立です。
僕は、ゼレンスキーさんにスカウトされるかもしれません。


また、
このときは言いませんでしたが、歯みがき粉の不満は、実はもう1つあったのです。

キャップを閉めるときに、「カチッ」と音がしないことも不満でした。

歯みがき粉を歯ブラシにつけるときに、ていねいに行なうと、歯みがき粉チューブの出口が汚れません。
このとき”雑”に行なうと、歯みがき粉が出口に残り、キャップを閉めることでキャップ側に付着します。

やがて「カチッ」と言わなくなります。

歯みがき粉の、唯一の”声”が奪われてしまいます。
僕は、そうならないように、歯みがき粉が出口に残らないよう慎重に行ないます。

細心の注意を払い続けても、後半になると「カチッ」と言わなくなるものです。
でも、細心の注意を払い続けていれば、”いたしかたなし”と思えます。
(それでも少し、歯みがき粉に申し訳なく感じますが……)


そしてなんと!
僕専用になった、この歯みがき粉は!

美しいスタイルで少し誇らし気な歯みがき粉


「カチッ」
という、声を取り戻しました~~~!


さて、
お気づきでしょうか?

僕は、知覚過敏です。知覚過敏って、お湯にも刺激を感じるのですよ~。

このシュミテクトのおかげで、ほぼ知覚過敏がなくなりました。
これからも大切に、ていねいに使っていこうと思います。


◆〆

ゆかりちゃんが、この歯みがき粉の扱いに対して、

「じょーじみたいな細かい人は、ほんの少ししかいない!」

というのです。

僕は、けっこう多いような気がしています。
良かったら、コメント欄にご意見をお願いします~。

ちなみにこの記事は、「書いていい?」と質問して、
ゆかりちゃんから「書いてええよ」と、許可をいただいての投稿です。


僕は、ゆかりちゃんが大好きやで~。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第720話です

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