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ちょくちょく会話が噛み合わなくても、メッチャ仲良し夫婦です!

8月9日の朝のことです。
日曜日の朝でした。

目覚めたゆかりちゃんの第一声が、

「う~~~ん、もぐら、もぐら、もぐら~~~~~!!!!!」

という絶叫です。


隣の僕は、すでに目覚めている。そう感じたのでしょう。

目覚めているならば、大声を出しても問題ない。
そういうことで絶叫したのだと思います。

確かに僕は、既に目覚めていてスマホをいじっていました。
突然の大声にビックリして、僕の心臓が0.1秒止まりました。
ラブストーリーは突然にでも構いませんが、絶叫の突然は謎すぎます。
謎は絶叫だけではないし…。


「なんなん?」と、僕は聞きました。

「ん? 朝の雄叫おたけびやん」と、ゆかりちゃん。

意味不明です。
気を取り直して、別の謎を聞いてみます。


「もぐらって、なんなん?」

「もぐら、知らんの?」

いや、モグラくらいは知っています。
モグラの穴も、実物を見たことがあります。
会話が噛み合っていません。
同じ日本語なハズですし、まして僕たちは夫婦です。


「知ってるけど、なんで、もぐら?」

「もぐら駅って、あるんやよ?」


これは、僕の質問の答えにはなっていません。
でも僕は、そこはあきらめて話を進めました。

「駅?」

「そう。もぐら駅」


「そんなん、あるの?」

「あるんやて~⤴  調べてみや~」


僕はスマホで『もぐら駅』と検索してみました。

四万温泉しまおんせんのとなり町、みなかみ町を走る、JR上越線には日本一の「もぐら駅」と呼ばれる土合駅(どあいえき)があります。
≪ 中略 ≫
何がモグラなのか見に行ってきました。

引用:四万温泉柏屋旅館の仲間たち
引用:四万温泉柏屋旅館の仲間たち
引用:四万温泉柏屋旅館の仲間たち


どうやらもぐら駅とは、

地下深くにありトンネルと接続している駅

のことみたいです。


「へ~。
 こんな駅ってあるんだぁ。
 で、なんで、もぐら駅?」と僕。

「は?」と、ゆかりちゃん。


「朝から、『もぐら、もぐらって絶叫したやん。
 隣の西川さん(仮名)から苦情がくるぐらいのボリュームだったで~。
 で、なんでもぐらなの?」

「朝の雄叫おたけびやん」


堂々巡りです。

2人とも日本人です。話している言語も日本語です。
夫婦です。
同じベッドで仲良く寝ている、仲良し夫婦です。

でも、会話は堂々巡りでした。

結局、なぜ、もぐらと叫んだのかは教えてもらえませんでした。
ゆかりちゃんは、もぐらか、もぐら駅のどちらかを夢で見たのだろうと、僕は予想しています。


僕たち夫婦は、このように会話が噛み合わないことが、チョクチョクあります。

30回中29回は、面白いです。
30回中1回は、イラっとします。

この日は、面白くて楽しかったです。
僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1353話です
※この記事は、3年とちょっと前の過去記事の書き直しです


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