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交通事故加害者にならない、おまじない

◆残酷な日常

その事故は、哀しく悲惨な交通事故でした。
被害者の30代の男性は、亡くなったのです。

詳細は避けて書きます。

その事故の加害者に、偶然会いました。
加害者は配偶者と一緒でした。

事故から、約半年くらい経過していた頃でした。

2人はご高齢です。
仲睦まじく会話していて、笑顔もありました。


その事故の過失割合は、100対ゼロか、90対10か、そういう事故状況でした。新聞やTVのニュースで、事故状況が解説されていました。
信号待ちしていた第三者のドライブレコーダー映像もありました。

簡単に言うと、加害者の車が信号無視しているのです。
おそらく、ブレーキとアクセルを踏み間違えて、怖ろしいスピードで被害者の車に突っ込んだのです。

加害者が、明らかに悪い事故でした。


事故現場の交差点には、しばらくの間、花が手向けられました。


「交通刑務所とかは?」

僕と妻のゆかりちゃんとの、共通の疑問でした。
インターネットで調べてみると、交通刑務所に入るのは、稀なようです。

過失であること。殺意はないこと。
任意保険から高額の賠償金が遺族に支払われていること。

これらを総合的に考え、実刑には滅多にならないということのようです。


亡くなった若者の、ご両親の気持ちを考えると胸が痛くなります。
自分より先に、我が子が天国へ行くなんて、哀しすぎます。

その哀しさを思うと、加害者の【日常】が残酷に感じたのです。
そして、
この僕の思いは、加害者にとって、【残酷】です。

法で裁かれ、行政処分もあり、さらには社会からも糾弾されるのです。
夫婦仲良く会話していただけで、です。


◆じょーじの持論

僕は、交通事故加害者になりたくありません。
交通事故被害者にもなりたくありません。

51対49で、僕は、交通事故加害者に、よりなりたくありません。


◆おまじない

さだまさしさんの歌に『償い』があります。


交通事故の加害者の、友人目線の歌詞になっています。

この歌詞は、実話を元に書かれました。
僕の想像とは真逆で、被害者の奥さんが、さだまさしさんの知人だったのだそうです。

ある裁判官が、反省の見えない被告人に、
「さだまさしの『償い』という歌を聴いたことがあるだろうか?」
と質問して、少し話題になったことがあります。

僕は、この歌をカラオケで歌うと泣いてしまいます。

でも僕は、定期的にこの歌を歌います。
交通事故加害者にならないための、【おまじない】として、心を込めて歌うようにしています。

そのとき一緒の人たちにも、その【おまじない】が効くようにと、心の中で祈りながら歌います。


◆〆

最近のゆかりちゃんは、僕の歌には耳も心も傾けません。
交際中の行動と真逆です。
僕の想像とも真逆です。

デンモクとお友達。
トイレやドリンクバーに行く。

僕は、もっと歌唱力を磨きます。
僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1276話です
※この記事は、過去記事の書き直しです


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