第343話 つまり僕の短気は、ちっとも直っていない訳で(ちょっと前のケンカ その3)
昨日の記事を読んで、ゆかりちゃんは、
「LINE、まんま書かれるやん…」
「わたしには、プライバシーが無い…」
とボヤいた。
そして、やはり動画は観ないらしい。それでイイ。それは予想通りで、なんの問題もないの。
さて、
昨日の続きだ。
その3 だ。
このシリーズの最終話の予定だったが、結局、長くなってしまい、あと1話続く。
◆ここまでのあらすじ
じょーじ「書いたよ~^^」と言い、「感想は~?」聞く
↓
ゆかり 超絶ウゼェ~、これだけ睨んでんだから、いい加減に察しろ!
↓
じょーじ キャリーオーバー案を考え出す(妻への配慮にあふれた、ノーベル平和賞もあり得る名案で、内心「素晴らしい」と自画自賛 )
↓
ゆかり 昼休みにLINEを受けて、激おこぷんぷん丸 晩ごはんを食べながら、冗談っぽくボヤくが、実際はマジで怒っている
↓
じょーじ (これはギリギリまで、「今日の記事、読んで~」って、言わんとこう)と、思う
こういう感じだ。
ブロードキャストの房野さん、この、あらすじ手法、「パクったな~😠」って、訴えたりしないよね~(;^_^A 僕、房野さんの先輩の西野亮廣さんのサロンメンバーなんで、何卒、大目に~。房野のさんの本、買ったし~😅
◆冒頭と〆
この日の記事は、本題に関係のない【冒頭】で書き出して、それから本題へ入り、最後の〆で、冒頭のフリを回収する。そんな構成だった。
さらに、ほとんど気づかれないだろうが、最後のハッシュタグでもボケをかました。
これは、
田村 有樹子さんが真っ先にやった(らしい)【高等テクニック】で、それを、西野亮廣さんがパクって(たぶん)、かつ、我がもの顔で使いまくってて、それを僕が、またパクった
と、いうことなのだ。
重要なのは、ハッシュタグではない。
重要なのは、僕は、この日の記事の、冒頭と〆で、ゆかりちゃんの爆笑を取れる自信があった、ってことなのだ。
ココが重要なのだ。
◆単に、忘れている
その日、ゆかりちゃんは、すっかりnoteのことを忘れていた。
意地悪でもないし、わざととかでもなく、ただ単に、すっかり忘れているのが、ゆかりちゃんを見ていて分かった。
ゆかりちゃんに悪気なんてないのだ。
ただ、TVのバラエティー番組を観て、リラックスして、まったりしていた。
僕は、ず~っとガマンして、noteのnoの字も口にしなかった。
そして、(もうタイムリミットだなぁ)という、そんな時刻になったのだ。
僕は、「明日の冒頭のためにも、今日の記事の、感想が聞きたいんだ」と、ゆかりちゃんに言った。
つまりは、読んでほしいという意味だ。
ゆかりちゃんは、TVを観ていたが、ドラマとかでもなかったし、ゆかりちゃんがスキで毎週観ている番組でもなかった。
たまたま、ザッピングして目にとまった番組だ。
僕は、この番組ならば、まだ良いだろう、という判断をしたつもりだった。
◆ゆかりちゃんの感想
ゆかりちゃんが、
「あっ! そうだ、読んでなかった」
と言って、iPhoneを手に取った。
顔の動きで、TVとiPhoneとを、交互に観ているのが一目瞭然だ。
そこまで、大事な、もしくは面白い番組だろうか? と、僕は、正直思ったが、そんなことは言えない。言っちゃいけない。
そして、ゆかりちゃんを、あまりにもガン視したなら、それは失礼だろうと思って、僕は視線をゆかりちゃんから外し、ゆかりちゃんの言葉を待った。
「ラオスって、場所がわからない…」
(・・・あれ? そこは本文だ。・・・あれ? 冒頭に触れない・・・?)
「SHIBUYA CHIMNEY COFFEE って、そんな美味しかったの~?」
(ああ、やはり、本文だ。冒頭は、スルーしたのかぁ~。くっ、、、)
チラッと、僕はゆかりちゃんを視た。
スクロールする指の動きが、超絶に速い!
セナかプロストくらいに速い! 一般道なら、間違いなく30k/hオーバーで免停だ。
いや、危険運転で免許取り消しかもしれない。
それほどにまで速い!
速すぎる!
そんな速いスクロールで、文章が読めるか⁈
・・・。
案の定、〆のボケの回収にも触れない。当然だが、ハッシュタグなんぞ、存在すら気にしていないのだろう。
ハッシュタグは、最初からあきらめていたが、冒頭と、〆は、いわば、ゆかりちゃんだけのために書いた文章だった。
それが、空振りした。
いや、スベってすらない。
打席に入っていない。
誤解なきよう、ここで書くが、僕は、ここで怒ったりしていない。
ガッカリはしたが、超絶ガッカリはしたが、このタイミングで怒ったのではない。
◆珈琲で思い出した
ゆかりちゃんの親友の、ひろみちゃんと、今度、3人でドライブに行くのだ。もう、日時も、目的地も決まっている。
そして、ひろみちゃんは、かなりの珈琲好きなのだ。しかも、僕と同じで、酸味要らない派だ。
めっちゃ美味しい、SHIBUYA CHIMNY COFFEEを、ひろみちゃんにも飲んでみてほしい、と僕は思った。もしかしたら、ひろみちゃんも絶賛するかもしれない。
忖度のない、正直な感想が聞きたいなぁ。
ハードルを上げないようにしよう。何も言わずに、ただ、普通に珈琲を出す。それが、1番イイだろう。
きっと、率直な感想が聞ける。そして、そのチャンスがすぐにある。
ドライブの日は、ひろみちゃんはわが家まで車で来て、わが家の車に乗って、一緒にドライブへ行くのだ。
その、わが家に来たタイミングで、珈琲好きのひろみちゃんに、「1杯、珈琲でも飲んでって~」って、そう誘うのは、ごく自然なお誘いではないか。
そんなことを、ゆかりちゃんの
「SHIBUYA CHIMNEY COFFEE って、そんな美味しかったの~?」
という一言で、僕は思いついたのだ。
「今度のドライブのときに、ひろみちゃんに寄ってもらって、この珈琲を、飲んでみてもらいたいなぁ」
と、僕は、そう、つぶやいたのだ。
◆思わぬ抵抗
ゆかりちゃんにしてみれば、もう、ウンザリの極致だったのだろう。
僕の【提案】は、提案の内容がどうであれ、もう【提案されること】が、嫌で嫌で、仕方がなかったのだろう。
だから、反射的に、否定し、拒絶したのだろう。
「え? 混むからヤダ」
「ムリ」
と、ゆかりちゃんは言ったのだ。
(え?)
僕は、最初、ゆかりちゃんの言っている意味がわからなかった。
「えっと、珈琲を飲むのって、そんな長時間はかからないよね~」と、普通の声で、普通のトーンで話した。
「混むからヤダ」
と、また同じことを、ゆかりちゃんは言った。
「・・・? その、混むって? 時間帯? 道? 早ければ混まないの?」
◆冷たい視線
このタイミングで、ゆかりちゃんの【眼】が変わった。
僕を、軽蔑の眼で見たのだ。
それは、まさしく、冷たい視線ってヤツだった。
ゆかりちゃんは、顔に、苦笑いを浮かべて、その眼には、(ハイハイ、また傲慢村ですか、ハイハイ、では私が折れれば良いんですね)(はい、折れます、折れます)と、
少し僕を小バカにした、あざ笑いが入っていた。
つい、あざ笑いが入ったのではなく、意図的に入れられた、あざ笑いだった。
露骨なあざ笑い。
かくそうと思っていないあざ笑い。
僕が、なにか言おうとすると、適当な、明らかに適当な、そして、回数の多すぎる頷きをした。
やはり、苦笑いを、あざ笑いを、浮かべながらだ。
僕は、「いや、僕は今、会話がしたいんだけど?」と、まだギリ冷静に、言った。
「絶対に、『そうしよう』っていう、結論を言っているつもりは、ぜんぜん無いよ~」とも言った。
「混むって、道のこと? それとも店のこと?」
ゆかりちゃんは、
「店」
とだけ、単語だけで答えた。
珈琲を飲むのに、仮に、15分使うとして、それがお店の混雑に、どう影響するのか。そんな説明を待ったが、ゆかりちゃんには、もう、会話をする気がないようだ。
もういい。
あきらめました。
そんな主張を、あざ笑いで、遠回しに訴える。
僕は、(ズルい)と思ってしまった。
◆結局、僕は、怒ってしまった
声を荒げては、いけない。
ケンカしては、いけない。
批判しては、いけない。
議論をしては、いけない。
知っている。
何度も何度も、Amazonオーディブルで、聴いてきた。
1冊だけが言ってるのではない。すべての本が、そう言っていた。
会話をして解決したいのに、意地悪な態度をとられて、僕は、結局、少し大きな声を出してしまった。
(ダメだぞ!)
リトルじょーじが言う。わかっている。
悔しい。
今日に限っては、僕は正しいだろ!と思った。
このままじゃ、もっと声が大きくなりそうだ。
もうすでに、冷静を努めながらも、必要以上に大きい声となり、そして僕の語っている内容は、今の会話の、ゆかりちゃんの態度を、
批判していた・・・。
(大声、怒り、これは、安直なコミュニケーションだ!)
(おまえは、まだ、自律できないのか⁉)
(また、大声や理屈で、ゆかりちゃんをコントロールしようとするのか!)
リトルじょーじが叫ぶ。
このままじゃ、マズイ。
僕は、寝室へ行った。
ギリ、「もう寝る」「おやすみ」は、言ったかな?
言ったハズだと思うが、言った記憶も、言わなかった記憶も、どっちも無い。
◆〆
ゆかりちゃんの名誉のために書く。
僕目線の文章だから、僕の、悪い点がゴッソリ欠けているハズだ。
事実、僕は、このあと猛省する。
最終話では、その、猛省を言語化する。
近ごろ、運動をしているからか、食生活を改めたからか、それが、1年以上続いたからか?
いずれにせよ、ゆかりちゃんの作る晩ごはんが、超絶に、旨い。
ゆかりちゃんは、
「作り方は同じ」
というので、ゆかりちゃんの料理の腕が上がったのではなく、僕の舌が、やっと正常になったのだろう。
もしくは、
ゆかりちゃんがコッソリ、【影の努力】を料理に投入しているかだ。
どちらだとしても、とってもありがたい。
美味しい晩ごはんは、食べていると、最高に幸せになる。
僕は、心からゆかりちゃんが、大好きなのだ。
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