第85話 心理的リアクタンス
今日、YouTubeで、また1つ学んだ。
サム【本解説】という動画を、僕はチャンネル登録している。
本の動画解説は、めちゃくちゃありがたい。有益な情報を短時間で得られる。
深掘りしたければ、その本を買えば良いし、ホントめちゃくちゃ助かる。
サラタメ君が大好きなのだが、サム【本解説】さんや学識サロンさんもかなり好きだ。
サムさんの【8分で図解】ズルい話し方【心理学】という動画で、僕の目から鱗が落ちた。
岸正龍氏が著者で、タイトルがズルい話し方でホントはもっと長い。出版社は、きずな出版。
サムさんは、本の一部を解説している。(本の一部、ほんの一部。偶然のダジャレだ。狙ってはいない)
心理的リアクタンスについての解説だ。
心理的リアクタンス
リアクタンスとは抵抗という意味。心理的リアクタンスは『心理的な抵抗』となる。
自分の選択の自由が制限されるとき、この心理的リアクタンスが発動する。
例として、親から「勉強しなさい」と言われたとき。
誰もが素直に「はい」とは言わなかっただろう。「今やろうとしてたのに」と、へそを曲げたはずだ。
友達から映画を薦められても、即、観に行くということは稀なはずだ。
自分の選択の自由が制限される、指示、強制、提案、これらに抵抗を覚えるのだ。無意識に。
提案であってもなのだ。
その原因は【人にはそもそも「自分のことは自分で決めたい」という性質がある】からなのだ。
ゆえに、人はこのような場合、条件反射的に、無意識に、心理的リアクタンスを発動させる。
そして発動は無自覚だ。自覚がないのだ。
これが普通の人の反応なのだと学んだ。
心理的リアクタンスの発動には、2つの弊害がある。
1つは、自分が相手を説得しようとするとき。相手に心理的リアクタンスが発動し、説得が難しくなる。という弊害だ。
2つ目は、自分が相手から説得されるとき。自分に心理的リアクタンスが発動し、時には有益な情報や、有益な提案までシャットダウンしてしまう。という弊害だ。
以上、サムさんの動画を箇条書きにした。
8分の動画の、半分以下だ。3分とちょっと。
これが僕には財産になった。
動画は、こんな中途半端では終わらない。ちゃんと対処法を解説している。僕も最後まで観た。
ただ、財産はここまでの3分なのだ。
田代の場合
僕には、亡くなった親友の田代いる。
僕は、幼なじみで親友の田代のことで、不思議に思っていたことがある。
「好きな映画は、オレは、ひとには絶対に言わない」と、田代が言ったことだ。
確かに田代は、自分の大好きなことを周りに薦めることがなかった。それは映画に限らずだった。
好きなことを説明することさえなかった。ただただ、自分が楽しんでいるだけだった。
好きな洋楽も、好きな邦楽も、プロレス好きだったがそれも、Pリーグという女子ボーリングも。なにひとつ薦めなかった。
みんな田代が好きだから、勝手に田代の興味に首を突っ込んだ。僕も同じで、勝手に田代の好みに首を突っ込んで、ビージーズやチャゲアスやプロレスを好きになった。
ライヴも1人で行くタイプだ。ただ、周りが誘うから、田代が1人ということはなかった。
田代はこどもの頃から、この心理的リアクタンスを感じてたのだろうか?
「オレは薦められるのが嫌いなんだ。だからオレはひとにも薦めない」というのなら理解できる。そんな同級生もいた。「オレは薦めない。だからオレにも薦めるな」と高校生の時だれかに言われた。
だが、田代はひとからの薦めに素直だった。
それが不思議だった。
「好きな映画は薦めない」ではなく「好きな映画は言わない」だったのも気になった。
僕は、田代に嫌われたくないから、率直に質問したことがある。
「オレは、いろいろ薦めてしまう人間だけど、これ、田代にはやらない方がイイか?」
田代は「そんなことはない。いろいろなアドバイスで、たくさん助かっている」「じょーじの薦めはありがたいよ」と言ったのだ。
やさしいあいつだから、気をつかっただけかもしれないが・・・。
ちなみに僕はデリカシーに欠ける人間なので、田代の好きな映画を質問攻めして聞き出した。
「UFOや宇宙人が出てくる映画が好き」だった。
別に秘密にすることないのに、と思った。
もしかすると、好きなものを語って、それを否定され、ものすごく傷ついたことがあったのだろうか?
ともかく田代は、ひとになにかを薦めることが、ほとんどない人間だった。
しかし、相手からの提案やお薦めは、決してシャットダウンすることはなかった。
じょーじの場合
僕は、自分がなにかをお薦めすることに、抵抗を覚えたことがない。良かれと思って言っているのだから。
ただ気をつける。強制や押しつけに、ならないようにと。
そして最近、進化した。
ひとを変えようとはしない。7つの習慣で知ったことを、最近やっと実行しているのだ。関心の輪には関わらない。僕の影響の輪だけに集中する。
結果として近頃は、ひとになにかをお薦めすることは、あまりない。
ゆかりちゃんとの夫婦喧嘩で、求められてないアドバイスはゴミと知ったし。
もう一つの方。
僕は、ひとからの提案やお薦めに、抵抗を感じたことがない。
強制には、さすがに「あなたはどうして強制するの? どんな考え方なの?」と抵抗を覚える。人間には抵抗を覚えるが、内容は覚えておいて、ちゃんとやってみたりする。
イヤな上司のイヤな言い方の指示にも、「この人にはこうした方がイイという何かはあるのだろうから、とりあえずやってみよう」と考え実行する。
ましてや、提案とかお薦めということなら、僕はなんでも素直に受け入れた。素直にやってみると、それが良い結果になることが圧倒的に多いのだ。
僕は、薦めることも、薦められることにも、ほとんど抵抗がない。
ゆかりちゃんの場合
ゆかりちゃんが一番普通なのかもしれない。
ゆかりちゃんは薦められると、無意識に抵抗していると思う。無自覚に。
無自覚だから、ゆかりちゃんはひとにお薦めしたりする。
「乃が美のパン! 最高なんやて~!」ってあちこちで言ってる。
もちろん強制などしないし、好みがあることもわかっているし、分別のある常識的な薦め方だ。相手を選んでもいるだろう。
僕がゆかりちゃんを天邪鬼と疑った真相
昨日の記事の疑問。その真相が明らかになった。
ゆかりちゃんは、普通の人間だったのだ。
僕は、薦められることに抵抗を感じない、特殊人間だったのだ。薦められることが不快という普通の感情を、まったく分かっていないのだ。
逆に、良かれと思って薦めている。
7つの習慣はとうの昔に読んだが、実行できていないレベルで、ゆかりちゃんと出会い、結婚した。
僕は、良かれと思って、ゆかりちゃんにガンガン薦める。これでもかと薦める。
ゆかりちゃんは「じょーじに薦められるのが嫌」と、なったのだろう。
僕も、母親からの「勉強しなさい」などは、下手に素直に勉強したなら、余計に口うるさくなりそうで、言えば勉強すると思われるのが嫌で、かたくなに抵抗した。
ゆかりちゃんもそれだ!
下手に僕のお薦めを受け入れたら、輪をかけてお薦めされそうだ。それはかなわん!と思ったのだろう。
無意識に。無自覚に。
真相が明らかになった。
結論
しかし! しかしである。
この動画では、心理的リアクタンスには有益な提案や有益な情報をシャットダウンするというデメリットがあると言っている。
そのとおりだ!
もったいないのだ。有益な情報や有益な提案があるのだ。
さて、どうすればいいだろう?
僕はこれから、ゆかりちゃんにお薦めしたいことに★を付けよう。
5つ星しか薦めない。
5つ星は滅多に付けない。
僕は、このルールを守る。だから、今後の僕のお薦めは、まずは素直に受け取って欲しい。
採用しなくても、検討はして欲しい。
僕は、薦めることを減らす。
ゆかりちゃんは、薦めを受け入れることを増やす。
これで、僕たちはますます仲良くなれるはずだ。
はたして、・・・天国の田代は、この記事を読んでどう思っただろうか?
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