小さな店の経営戦略

ヤマダ電機がわざとコジマ電機の隣に出店するように、
お菓子屋さんの世界でもそれがあるのかなと思えるほど、
地元の老舗お菓子屋さんの側に大手のチェーン店が進出して
きました。

老舗お菓子屋さんの社長さんは心中穏やかではないと
思うのですが、「チャンスと捉えています」とおっしゃって
いただきました。

今日のメルマガで永松茂久さんの新刊『感動だけが人を動かす』を
紹介したのですが、その中で、今からの時代、「量」を求める経営
は評価されないと書いてあったのです。

小さな店で、目の前のお客さまに、期待を超えるサービスを日々
実践していけば、おおっぴらに宣伝しなくても、口コミで話題が
広がり、かならず、行列のできる店になり、さらにいいものを
届けたければ、厨房を少し大きくして、eコマースで拡販すれば
いい。売れてきたからといってオーナー社長の目の届かない店で
売るフランチャイズ展開はしない方がいい。

今はそういう時代にきていると書かれていたのです。

ビジネス書を読んでいるのに、意図しない別の目的でそのビジネス書
が役に立つことがよくあります。

「黒船到来。社長チャンスですね!まさに違いを出すチャンスですよ。
 比較されてこそ、100年続いた老舗のよさがクローズアップされる
 ではないですか!」

機械的につくりだす製造工場では出せない味。
全国統一マニュアルで出せない人間味あふれるサービス。
小さい店だからこそできる、一工夫。
いろいろ打つ手はあるはずです。

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