お土産

 旅行やお出かけで欠かすことのできない存在。お土産。
 千葉県の某有名テーマパークが出来た時、日本の「お土産文化」に海外の人々が驚いたという話を読んだ事がある。お土産という文化は日本独自のものらしい。(諸説あり)
 会社用に…家族用に…おばあちゃんちに…近所の人に…20時のパレードを過ぎた後はお土産を求める人たちでお店は大混雑。まるで一種のアトラクションである。某有名テーマパークに限らず、観光地や旅行先でお土産は大人気である。観光地に行き、目的の場所を訪れ、目的のものを食べ、お土産を買って帰る。

 私の場合、旅行先でなくてもお土産を買ってしまう。
 いつもの通勤の帰り道に寄ったコンビニで、妹の大好きなフレーバーのポテトチップスを見つけた時、私はお土産と称してそれを買ってしまう。
 職場の人が好きだと言っていたキャラクターのグッズを見つけた時、私はそれをお土産と称して買ってしまう。
 友達が好きなアニメキャラのシールがついているペットボトルジュースを見つけた時、私はそれをお土産と称して買ってしまう。
 自分には100円たりとも惜しくて会社に行く日は絶対に水筒を持って行っているほどケチくさいのに、チラッと頭の中に顔が浮かぶと買ってしまう。

  お土産を選ぶ楽しみは、お土産をもらってくれる相手がいない事には体験できない貴重な機会なのである。もし友達もいない、会社もない、家族もいなかったらお土産を選ぶというアトラクションはいくらお金があっても経験できないのである。そう考えると、お土産ってあげたくなりません?存在してくれてありがとう。お土産を選ばせてくれてありがとう。のお土産。

 そんなことを考えながら、県外から出張にやってくる会社の人へのお土産を選ぶ昼休み。


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