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一遍上人語録 南無阿弥陀仏と一度正直に

南無阿弥陀仏と一度正直に帰命せし一念の後は、我も我にあらず。
故に心も阿弥陀仏の御心、身の振舞も阿弥陀仏の御振舞、言葉も阿弥陀仏の御言葉なれば、生きたる命も阿弥陀仏の御命なり。

(意訳)
南無阿弥陀仏と一度でも素直に阿弥陀仏に帰依して念仏を称えたならば、その人の自分自身は、以前とは異なります。
したがって、心は阿弥陀仏の心、振舞も阿弥陀仏の振舞、言葉も阿弥陀仏の言葉、その人の命も阿弥陀仏の命となるのです。

解釈に誤解が生じやすい教えと思う。
南無阿弥陀仏と称えても、人間は結局、煩悩から抜けきらず、罪も犯してしまう。
全てが一時に改善され、極楽往生するわけではない。
それよりは、一度、南無阿弥陀仏と称えた後は、全て阿弥陀仏の管理下におかれるというべきなのだと思う。

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