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一遍上人語録 法師のあとは

法師のあとは、跡なきを跡とす。

(意訳)
私(一遍)が死んだ後は、人が受け継ぐべき遺産は、何も残しません。
遺産がないのが、私の遺産です。

臨終が近い時期の一遍の言葉。
後継ぎを決めることもなく、財産分与をするなどという考えもない。
臨終の少し前に、経典以外の自分の書いた書籍その他を焼いてしまったという。

一遍は、南無阿弥陀仏の名号以外には、残す気がなかったようだ。

※当時の「跡」は、家屋敷、領地などの遺産の意味。

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