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伝道者の書第115話わたしはまた日の下を見たが、必ずしも速い者が競走に勝つのではなく~

(原文:第9章11)
わたしはまた日の下を見たが、必ずしも速い者が競走に勝つのではなく、強い者が戦いに勝つのでもない。また賢い者がパンを得るのでもなく、さとき者が富を得るのでもない。また知識ある者が恵みを得るのでもない。しかし時と災難はすべての人に臨む。

人間の一生で理解に苦しむことの一つは、どんなに苦労や努力を重ねても、「偶然」に大きく左右されることである。
不条理と言えば、不条理。
しかし、それは、人間の苦労と努力が、そもそも不完全であることを理解していないことに過ぎない。
全ての人に共通するのは、時間の経過と災難(災害)である。
これも、直近の事例を考えれば、わかりやすい。

神の計画と個人の都合は、必ずしも一致しない。
また人間同士の個人の都合も、全てが一致するということは、ありえない。
それを考えれば、思い通りにならなくても、落胆しつづける必要はない。

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