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伝道者の書第55話金銭を好む者は金銭をもって満足しない。

(原文:第5章10)
金銭を好む者は金銭をもって満足しない。富を好む者は富を得て満足しない。これもまた空である。

金銭にしろ、富にしろ、生活の道具の一つであって、ある一定以上になると、その後はそれを失う不安が発生する。
それは株価に一喜一憂する人を見たり、その経験を持つ人にはわかりやすいことなのだと思う。

そして、その不安を解消するために、さらに金稼ぎに励むことになる。
また、そのために、人を蹴落としたり、結果として孤独になっていても、金や富の獲得に励み続ける。
金銀財宝の量ばかりに気が留められ、心は常に満足することはない。

金銀財宝が高く積み上げられていても、心の満足がなければ、それは、ただの玩具であるし、空虚なものになる。

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