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石仏

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石仏について、書きます。
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#僧侶

石仏の話(60)

仏の教えは誰のためのものなのか。 しっかりと経典を勉強した僧侶でなければ、語ってはいけないのか。 特に権威主義に陥りやすい人が僧侶になった場合、 「僧侶でもない素人が、仏の話などするな」と、怖い顔で脅してくる場合がある。 そんな怖い僧侶に頭を下げるよりは、道端の石仏を拝むほうが、よほど救われる気持になる。 偉くて怖い僧侶にとっては、そんなことは眼中にないのかもしれないけれど。

石仏の話(14)観光資源

風雨にさらされ立ち続ける道端の石仏は、それほど観光資源としての性格はもたない。 やはり仏像を観光資源とするのなら、由緒深き像を集め、秘仏化して、拝見期間を限定して高めの料金を設定することが必要になる。(高い料金のほうが、ありがたみが増す、と僧侶独特の考え方がある) そういう寺は、まず寺に入る段階で入寺料を取り、その秘仏を見せる前にも拝観料を取り、秘仏の前には賽銭箱(お布施箱)まで丁寧に置いてある。 「金を払わないと見せてあげない」「お前たちのような人間に見せてあげるのだか