私が「レズビアンの新しい出会いの場」を作りたいと思った理由
今日、クラウドファンディングで「女性が好きな女性が自分を偽る事なく交流できる居場所を作りたい」というタイトルで募集を開始しました。
https://camp-fire.jp/projects/view/236092
「女性が好きな女性」とは、主にレズビアンやバイセクシャルの、精神的・身体的に女性の人に向けた居場所を作りたいと思い、動き出しました。
少し長いですが、私の実体験や当時の感情も交えて、居場所を作りたいと思った理由を書いていこうと思います。
いま同性愛を掲げて活発に動いているのはバーやイベント、アプリです。
でも、バーやイベントに行くのはちょっと怖いかも…という人は少なくないです。(私も行ったことないのでなんとなく怖いです)
「行ってみたら案外いいところだった!」というレポも結構あって、興味は湧くのですが、いざ行くとなるとやっぱりなんか何かが怖い。
あと私はお酒そんなに飲めないからバーとか行っても楽しめない気がする。
アプリも入れてみたけど、マッチング系は顔で選ぶしかないし、メッセとかDMのやりとりは「これ以上は課金してね!」みたいな感じでお金が透けて見えてなんかヤダ。サクラっぽい子も多いし。
どうせなら可愛い子が良いとは思うものの、自分から見て可愛い子って他の人から見ても可愛いからやっぱり人気だし、自分なんてアウトオブ眼中ですよねって気持ちになる。あとなんか軽い子が多い(気がする)。そして若い子が多い。
趣味から出会おうとするとSNSなんだけど、SNSは一般人も居るので身バレの危険と、せっかく気があう子がいてもビアンではない可能性大。
LINEとかカカオ、BANDとかでグループチャットを作ってサークルみたいな感じで話す人も居るみたいだけど、閉鎖的で人間関係が面倒ってよく聞くし、通知も多くてしんどいらしい。
そんなこんなで結局利用するのは、10数年前の掲示板サイトっていう人も多いと思うんですよ。
20代後半⬆︎の人はだいたい掲示板サイトの存在を知ってるだろうけど、管理人が居るのか居ないのかわからないような、Windows95感がすごい。
私も昔ガラケーでみてました。
でももう平成も終わって、令和になったしアプリとか人工知能とか、あの頃想像もしなかった未来に居るんだから、そろそろ新しい居場所があってもいいんじゃないかって思いました。
ヒトの変わらない感情
懐古厨って言われるかもしれないけど、昔みたいに気ままにだらだら日記書いて、呟いて、気になった人が居たらコメントして、相手もこっちの日記にコメントくれたりして嬉しくなったり。
ダイレクトに交流したくなったらメールしたり、掲示板に行ってみんなで話したり、会いたくなったら募集したりして。
今みたいにプロフィールの顔写真だけで選ぶんじゃなくて、そういう「中身のある交流」をしてましたよね。
今考えるとあれって結構、「心を満たすもの」だったんじゃないかなって思うんです。
やっぱり人って中身も見て欲しいし、受け入れたり受け入れられたりしたいじゃないですか。
これは多分、私たちが同性愛者だからとか関係なくて、全人類そうだと思う。
心を満たすものってやっぱり大事。
さみしくて、誰でもいいから会いたいっていう時もある。
でも、いざ無差別にメッセージのやりとりしたり、会ってみたりしてもどこか満たされない。
だってそれは、「自分自身」が受け入れられてるわけじゃないから。
愛されてるわけじゃないから。
同時に自分も相手の事をよく知らないんだけどね。
そうして出会っても、満たされないし、何にも残らないし、続かない。
誰でもいいからって手を伸ばした時ほど、虚しさが襲う。
心の穴を深くしていく。
満たされないから色んな人と出会ってみる。
でも誰と、何人と出会っても満たされない。
虚しい。空っぽだなって思う。
会うほどに孤独が浮き彫りになって余計に辛くなる。
そういう経験を、私はしてきました。
あの時、自分を出せて相手のことも知りながらゆっくり交流できる場所があったら、過去の自分はもっと救われてたかなって今は思います。
異性愛者のようにインターネットを介さずにリアルで出会える人は、話してゆっくり知っていきましょうっていうのができる。
でも、私たちのように同性愛者の場合はそういうわけにもいかないことが多い。
たとえ身近に同性愛者が居たとしても、お互い誰でも良いって訳じゃないから恋愛に発展するとも限らない。
だから私たちはインターネットを使う。アプリを使う。
顔とかフィーリングで相手を選んで、とりあえず会ってみましょうっていうのも大いにアリだと思います。私も顔もわからない人と会ってみたりしてたし。
でもそれができない人も多いと思うし、実際リスクが大きかった。
変な人だったりした時に逃げ出せる強さがないと自分を守れない。
安全面でも、心の穴を塞ぐ意味でも、ネットを介しての出会いは相手の中身を理解したうえで会いたい。
お互いを知って、共感して、集まれば「居場所」になる
自分自身のことを知って欲しい、相手のことを知りたいと思った時、今あるサービスでは「どこかが少しずつ足りない」と私は感じます。
アプリはさっき書いた通り、人の中身を知る場所としては足りない。
そうするとSNSやブログかなと思うんですが、SNSは蓄積しないし時差に弱いんですよね。
一週間前にツイッターで呟いたことにリプライがきても「え?」って思いますよね。時差に弱い。
ブログはいろんなブログサービスがありすぎて散り散りで、どれが仲間のものかわからないし、アフィリエイトが増えすぎてもはや「情報」と化しているものばかり。
日記のようなブログは全く見られなくなりました。
でも、ああいう日記のようなブログが、人を人が知るのに最適だと思います。
日々綴られて蓄積されていく文章から、「その人」が形成されていく。
どんなことが嬉しかった、嫌だった、悲しかった、楽しかった、こう思った。
そういう感情の蓄積、積み重ねで、相手の中身を知れると思います。
他愛のない感情を積み重ねられて、少しずつ自分を出して、相手に知ってもらって。
そうやって、いろんな人の中身を知って、年齢関係なく気があう人どうし集まって。
そしたら、そこは自分の中身を知って共感してくれる仲間がいる「居場所」になると思います。
もうひとつ重要なのが「みんなで意見交換できる場所」。
仲間どうしだけで集まってワイワイするだけでも楽しいと言えば楽しいと思うんですが、いろんな意見を聞きたいとか知りたい時がある。
特にセクシャルの話とかマイノリティの話とかは人の意見も聞きたい。
でも現実でそういう話はできない。
ひとりで悩んでいると、「人と違う自分はどこか欠陥があるのではないか?」と自己否定に繋がる場合もある。
LGBTの人が心の傷が多いのって、誰にも相談できなかったり、相談しても受け入れてもらえなかったりすることが多いからなんじゃないかな。
それに加えて、人と違う自分を「自分が責める」。
私は自分がレズビアンだとは親には言っていませんが、別の事でしばらく鬱っぽかった時期があります。
そんな時、親に「なんでこんな子になってしまったん」と言われ、普通になろうと努力して、でも出来なくて、そんな自分が嫌で自分を攻撃していました。
そんな事もあって、加えて同性愛者で。
人の道を外れている気がした。
自分が異端な気がした。
あの時、自分と同じ人たちの意見を聞ける場所があったら少しは救われたかもしれない。
そして、もしかしたら今も過去の自分のような人が居るんじゃないかな。
でも相変わらず自分を出せる居場所や、自分と同じ人たちの意見を聞ける場所はなくて。
知恵袋や掲示板で検索すればあると言えばあるけれど、散り散りで。
居場所と意見交換できる場所がまとまっていたら見つけやすいし、もしかしたらそこから交流や出会いにも繋がるかもしれない。
もっと広くフラットに、お互いがお互いの居場所になって、支え合える。
そんな場所を作りたいなって思って、今回立ち上がりました。
クラウドファンディングでレズビアンコミュニティを作りたい
女性が好きな女性が自分を偽る事なく交流できる居場所
https://camp-fire.jp/projects/view/236092
この度、女性が好きな女性のために「L–circle(エル・サークル)」というコミュニティサイトを作ろうと思い、立ち上がりました。
しかし、きちんと管理人のいる整備された居場所を作りたいと思ったものの、私だけの力では色々と難しいことがたくさんあります。
ひとつは金銭面。
サイトを作るのにはお金がかかります。
色んな機能を付けたいと思えば私の知識だけでは困難で、プロにお願いする必要もあります。
その資金をクラウドファンディングという形で募集させて欲しいです。
少額でもいいので、この先の皆の居場所になる場所を応援してもらえたら助かります。
金額に応じてお礼もさせていただきますので、どうかよろしくお願いします。
そしてもうひとつ、正直お金よりこっちの方が大事。
「みんなの居場所」になるためには、みんなに集まってもらわないとだめなんです。
こういう場所があったらいいなと思っている人に、ひとりでも多く届くように「共有」「拡散」していただけないでしょうか。
周囲に受け入れてもらえないって息を潜めて生きてる人もいる。
でも、人がたくさん居れば、きっと誰かには受け入れてもらえる。
いま受け入れられないからって絶望する必要なんてなくて、生きる場所を変えれば、居場所を変えれば良いだけの話だと思う。
ひとりでも多くの人が、救われるように、幸せになれる場所になるように。
どうかよろしくお願いします。
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