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痩せたらすべてうまくいくシンドローム

無限ダイエットの根底には
無条件に愛され守られ庇護される
少女のような存在で
ありたい‥という回帰願望があるのでは。

という仮説をわたしは
もっているのですが
(前回https://note.mu/maimairomai/n/n29935740be94のつづき)

この回帰願望を原動力に
なんらかの努力でもって
身体を絞るという行為、
つまりダイエットは
わりと簡単に数字という結果に
表れたりする。

なかなか思うようにいかない
現実のうち、
少なくとも体重部分だけは
思うように
コントロールできたという
快感と達成感を味わうことができると
これはやみつきになる。

しかしですね
そうやって必死の努力で
痩せてみても
リバウンドはいともたやすく
やってくるわけで。
(イヤというほど味わった真理)

この、ダイエット自体は
わりに簡単なのに
その維持は難しいという
構造により
「理想の体型」は蜃気楼みたいに
はかなくつかみどころがない。

かくして
「やせたらきっと
うまくいく」という白昼夢から
わたしたちは(わたしは)
なかなか、醒められない。

🔸

わたしは最近、
なかなかにリアリティーバイツな
(厳しい現実、的な)
出来事に直面しているのですが
こういうとき、
ふと「やせたい‥」とか
「占いに行こうか‥」とかいう声が
どこからか、降ってくるのです。

なにか、
「お念仏を唱えたら極楽浄土へ
行ける」みたいに
「脇目もふらずに
これさえ信じていたら大丈夫」的な
すがれるものが、
欲しくなるんですねえ。

ダイエットは
不確実で先行き不透明な
現代の、ひとつの信仰なのかも
しれません。


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