全人類にプレイしてほしい「剣が君」という神ゲー

私はこのゲームを勧める時に毎回「全人類にやって欲しい」と言っているがそれは嘘ではない。

本当に全人類にやってほしいし、全人類の多種多様な感想を聞きたい。

ジャンルは乙女ゲームであるが、正直乙女ゲームという名前に囚われているのが勿体無いと思うレベルで練られている。

簡単なあらすじを書くと、商人の家である私がお姫様にそっくりでイケメンのお侍様たちと共に駿府へ花嫁行列ー!?というものである。そこだけ見れば普通の乙女ゲーである。しかし、それはただのきっかけでしかないのだ。

このゲームの舞台は江戸時代であるが、私たちの世界とは少し違う。人の他に、鬼と妖怪、そしてマレビトという神が存在する。ここがこの話を深くしている要因である。鬼や妖怪は人から嫌われ、弾圧の対象とされている。その要因は長いので略するが、「鬼」や「妖怪」という属性だけで批判していることが大半だ。

現実世界に近いのにオリジナル要素を入れられると混乱するという人もいるであろう。剣が君においての花嫁行列はその世界観に浸るためのものであり、前提なのだ。

剣が君の世界、そしてそれぞれのヒーローの一面を約10時間もある膨大なシナリオで花嫁行列という時間を通しながら触れていくのである。

問題はここから先の個人ルート…「御前試合」である。そこでヒロインは彼らと親しくなる中で「正義」そして「信念」に触れることになる。ヒロインはそれぞれのヒーローのルートで彼らが抱える正しいと向き合い、そして受け入れていく。

ヒーロー同士で真逆の意見を持っている者もいる。それを私たちはヒロインとそしてプレイヤーの立場としてそれを見、感じ、そして考え受け入れるのである。

そして、ヒーローには4つのルートが存在する。

「荒」「奇」「幸」「和」だ。

どのルートが正解とか、ハッピーエンドだというものは存在しない。それもまたプレイヤーによる感覚で決まるのだ。

傍から見ていて幸せそうでもギリギリのバランスで成り立っており崩れ落ちそうなものや、傍から見たら不幸せだが本人達は幸せなもの、本人もプレイヤーも苦しいが、これが「正しい」と思えるもの…様々である。(これもまた私の主観による感想でしかない)

つまり、剣が君というゲームはそれぞれの正義をそれぞれの視点から見るいわば社会の縮図のようなゲームなのだ。

深読みが好きな人や、考えるのが好きな人はこれ以上とない素晴らしいゲームだと思うし是非見解を述べてほしいと思う。

それに、だらだらとゲームの本筋について述べてきたが、そんなこと考えないで楽しく花嫁行列や御前試合を楽しむのも一興であると私は考えている。(私もたまにそういう周回をする)

ここまでシナリオの話をしてきたが、ほかの要素も素晴らしい。

読さんのイラストはもっともっと広まってほしいと思うくらい素敵な絵だし、BGMやキャラソンも世界観に合いながらも和とロック?の融合が素晴らしい。

CVも豪華だし、なにより私の推しであるお松ちゃんの演技は本当に素晴らしい。お松ちゃんルートが欲しいレベルですきだ。

発売から6年?くらい経っているが未だにグッズが出てる希少なジャンルだし、最近舞台化もされた。私はDVDとシナリオを購入した。今から届くのが楽しみである。

ネタバレを最大限回避した私の拙い萌え語りで本当に申し訳ないが少しでも興味を持った方はSteamでも配信しているし、PSvitaを持っている方は是非そちらでもやってもらいたいし、ゲームをするのはちょっと…と思う方はキャラソンやグッズを見てもらえると嬉しい。




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