![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28740340/rectangle_large_type_2_c7ecccf7ff2a35092ab2367f8d9e7080.jpg?width=800)
"Brother Sister" The Brand New Heavies
10 influential albums on me Challenge: Influence 5 of 10
Brother Sister - The Brand New Heavies 1994
<このアルバムは、私にとっても、永劫にその時代、その時の記録、そのものなんだ>
1994年という年は、私にとって目まぐるしくスタートした、おそらく一生忘れる事のない夢のような日々の連続を駆け抜けた年に違いない。まず、なぜ、このアルバムが私にとって特別なのかを説明するのに、Brand New Heaviesの歌姫、N'dea(ウンディア)との出逢いについて書き残したい。
Brand New Heaviesのことは、1991年のデビュー当時から注目していた。特に、このイギリスのファンキーなバンドにアメリカ人の歌姫ウンディアが正式に加入してからは、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気が上昇し、出す曲出す曲チャート入りで、クラブフロアでもラジオでもあちこちでヘビーローテーションとなった。ファンキーでキャッチーで、そして、お洒落な彼らに、あのウンディアのシルキーな歌声。皆が夢中になった。私も大好きだった。
デビューから2年、すでに彼らは2000人キャパの会場をソールドアウトにするアーティストになっていた。会場にはジャミロクワイの姿なんかもあった。また、バンド'Heavys' としてもHeavy Rhyme Experience, Vol. 1 をリリースして、アメリカやフランスのラッパーやシンガーとコラボ、その腕前、演奏力が実に硬派である事を証明した。
ウンディアへのインタビューの日取りが決まったのは1月後半で、カメラマンのジョナサンと二人で彼女の自宅を訪れることになった。
その時の事を、もうはっきりとは覚えていない。きっと私はとても緊張していて、とても光栄だった。
ステージでの華やかなウンディアの印象とは又違い、自宅でくつろぐウンディアは物静かで、等身大のメロウな女の子だった。
それから、彼女が選んだ5枚のアルバムを見て、彼女の音のルーツを確認し、やはり思った通りのシンガーさんだと、胸キュンしたのは覚えている。(そのことについては、いつか別で書こうと思う)
それから、何度か、電話で連絡をとったり、また仕事で顔を合わす事が重なった。インタビューから2週間程経った頃、突然、ウンディアが私に「ねえ、うちに来て一緒に住まない?」と言ったんだ。
耳を疑った。
天地がひっくり返るかと思った。
人生には予想もしないサプライズが用意されている
それからはじまった歌姫との暮らしは一年ほど続いた。
BNH解散のその日まで。
ここから先は
¥ 100
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!